【宝泉湯】鶯谷エリアの銭湯を完全ガイド!【萩の湯】

ライフハック

銭湯によく行く。家の風呂にはない開放感やワクワク感があるからだ。しかし、近所の銭湯に通っていると何だかマンネリ気味になってきて、そのワクワク感が薄れていってしまう。で、ちょっと足を伸ばして遠目の銭湯にも足を運んでみる。件の鶯谷・入谷エリアも射程の範囲内だ。施設概要なども含めて鶯谷や入谷周辺の銭湯をまとめてみた。

 

ひだまりの泉 萩の湯

 

 

鶯谷駅の北口(ロータリーがない方・信濃路がある方)を出て、左手にドトールコーヒー、右手にマクドナルドを見ながら真っ直ぐ行くと上に寛永寺陸橋が掛かっている大通り(言問通り)にぶつかる。その陸橋をくぐりながら真っ直ぐ行くと、右手に赤レンガ調の何だかオシャレな小学校(根岸小学校)が見えてくる。その交差点(根岸小前)を左に曲がり数十秒行くと左手にどでかいマンションのようなビルのような施設が出てくる。そこのなんと1階から4階を使った銭湯が「ひだまりの泉 萩の湯」だ。所要時間は徒歩5分というアクセスの良さ。この規模だとおそらく都内屈指の広さを誇っているだろう。

 

外観の綺麗さから見ても分かるように、ここは2017年の5月にオープンした新しい公衆浴場。以前は萩の湯というのがあってそこは休業していた。それが2017年の5月にめでたく改装オープンしたというわけだ。

 

ここから少々施設設備などを詳しく見て行きたいが、一言で言えばめっちゃ綺麗&めっちゃでかい、だ。それだけ分かれば十分という方は、次の銭湯紹介へと読み進めて、鶯谷・入谷エリアの銭湯の全体像を把握してもらったら大丈夫だ。

 

それでは設備を見ていこう。1階部分はエントランスと下駄箱とコインランドリー。コインランドリーにはどでかい洗濯機とこれまたどでかい乾燥機が設置されている。料金は洗濯機(7kg)が300円で5kgは200円、乾燥機は100円だ。

とにかく風呂に入れれば良いという人にとってはどうでもいいかもしれないが、個人的に、銭湯にはワクワク感も求めているのでエントランスの屏風絵にも注目したい。富士山とそれに伸びる鮮やかな色の川と脇を固める草花。全体は輝かしい黄金色のようなトーンでまとまっていて、「ワイ、今ええとこにいるんやな」感がこの絵で醸成される。ちなみに公式HPによれば、この絵を描いたのは田中みずきさんという方という。何でも全国に3人しかいない銭湯絵師の一人なんだとか。銭湯だけでなく絵師についても詳しく知りたいという好事家の方は、こちらから記事を読んでみると参考になるだろう。もちろん、エントランスの一枚絵だけでなく浴室内にも田中みずきさんが描かれたペンキ絵が見られるので、そこにも注目してほしい。

 

そして3階と4階が脱衣場や浴室などがあるメインフロアとなっている。特筆すべきは、3階が男湯、4階が女湯と大胆かつ贅沢に分かれていることだ。これによってフロアを余すことなく使えて広々とした洗い場やお風呂が実現したという。

 

 

脱衣場は木目調のロッカーで清潔感たっぷり。ちなみにドライヤー、シェービングローション、ヘアトニック、リキッドなどのアメニティ類も充実している。いまだにヘアトニックやリキッドの使い方をいまいち分かっていないが、鏡台にあるとなぜだか嬉しくなるので、それだけで十分といえよう。

こちらの目玉ともいえるお風呂がちょっとした屋外にある半露天風呂「光マイクロバブル湯」だ。

 

 

光マイクロバブルは、ナノプラネット研究所というところが開発した技術で、簡単にいえば、超微細な気泡かつ、発生してからもさらに収縮していく気泡なのだという。色々調べてみたが、無学な私はついぞ仕組みを理解することは叶わなかった。確かに言えることは「何だか気持ちいい~」だ。

 

光マイクロバブル湯の他にも強力ジェットが心地良い「ジェット風呂」や「電気風呂」も完備。さらにさらに、血流促進効果があるといわれている「炭酸泉風呂」や男湯には熱い湯が好きな向きには嬉しい「44度の高温風呂」もある。これだけあると長風呂必至なわけだが、ここまで設備が充実していると、ここは一つのテーマパーク。存分に楽しむのが吉だろう。

 

充実ついでにいえば、洗い場には無料のリンスインシャンプーとボディソープが備え付けられている。さらに小さいタオルとバスタオルのタオルセットは70円でレンタル借りられる。つまりは、気の向いたとき――信濃路で飲んでから何だかひとっ風呂浴びたくなったとき、などに手ぶらでふらっとこの充実した銭湯に立ち寄れてしまうのだ!!

 

施設紹介に戻ると、こちらにはサウナもある。しかも追加料金120円(平日)、土日は170円。こちらのは湿度が抑えられたドライサウナ。もちろん、水風呂もある。

 

ここまで書けばその魅力は十二分に伝わったようにも思うが、最後のダメ押しとして「食事処 こもれび 」についても触れておきたい。

 

慧眼鋭い方ならもうおわかりかもしれないが、1階はエントランスで、3階、4階が男湯と女湯。そう、2階の紹介がまだで、この2階フロアこそが憩いのオアシス「食事処 こもれび 」なのだ。座席数は70以上で見た目の開放感も凄い。

 

メニューは、刺身盛り600円、たこ刺し400円、冷奴280円、唐揚げ360円、餃子390円、ビーフステーキ980円、鶏塩バターラーメン700円、昔ながらのナポリタン600円、カレーうどん650円などなど。飲み物系も豊富で、生中が500円、サワー系が全て390円の他にも様々な飲み物が用意されている。

 

バリエーションが豊富なだけでなく、こちらの料理は全てお手製のものなのだ。スーパー銭湯やサウナ施設にもこうしたイートインコーナーが併設されていることがままあるが、インスタント食品やレンチン料理といったものが少なくない。が、ここは手作り。というか、スーパー銭湯のレンチン料理でさえ、イートインコーナーで食べる料理は常の10倍増ぐらいで美味しいのに、手作りのこだわり料理が食べられるとなれば、行かない手はないだろう。銭湯やサウナを満喫したあとに、このこもれびで一杯いきたいからこそ、萩の湯に行っているといっても過言ではない。一人でも楽しめるし、友人同士裸の付き合いをしてからの一杯というのも格別なものだ。

 

最後に料金の紹介。大人460円。やっす!!! 行くしかない!! 都内の銭湯の価格は統制されているので、460円というわけだが、この充実感でこの価格は破格としかいいようがない。ちなみに萩の湯ではスマートフォンの充電器を無料で貸してくれるので、携帯型充電器を買うぐらいなら、ここでひとっ風呂浴びつつ充電したほうが安いという鬼のような選択もできる。

 

いずれにせよ、「ひだまりの泉 萩の湯」の価格と充実感のコスパはとんでもないものがある。手ぶらでいけるので、ぜひ近くに行ったときにはふらっと寄ってみてほしい。

 

【住所】東京都台東区根岸2-13-13

【営業時間】6:00〜09:00 (最終受付08:30) 11:00〜25:00(最終受付24:30)

【電話番号】03-3872-7669

【公式HP】http://haginoyu.jp/

 

宝泉湯

 

こちらは萩の湯と同じく、鶯谷駅北口を出て言問通りまで出る。出たら言問通り沿いに右に曲がってけっこうまっすぐ。ファミリーマートだ中華料理屋だなんだがごちゃごちゃしているところを抜けて、業務スーパーも右手に見ながら抜けて、左手に要傳寺や串カツ田中が出てきたら、その交差点(根岸一丁目)を左に曲がって最初の交差点(根岸3丁目)の角っこデーンと出てくる。入谷から鶯谷に抜けるときに、この道を通ったことがあるという人も少なくないのではないだろうか。

 

施設は結構大きいが、上は居住スペースになっているため若干銭湯と気づきにくいかもしれない。入り口にどでかい熱帯魚の水槽があるのが特徴。創業は昭和20年代というから、戦後ほどなくして開業した老舗の銭湯だ。

 

それだけに昭和レトロな雰囲気を存分に楽しめるのが、宝泉湯、最大の魅力といえる。女湯の脱衣場には、昭和マダムがパーマネントをするときに使う座式の釜形ドライヤーや浴場には、カポーンとなるケロリン桶。番台の女将さんは気さくな良い人で、地元の人からも愛されているのが傍目から見ても分かる。

 

お風呂場のタイル絵は「ヴィーナスの誕生」で何だか芸術的。お風呂の種類は電気風呂、マッサージ風呂、ミクロバイブラ風呂、座風呂などなど。座風呂のジェットは他のところよりも勢いが良いので気持ちいい。

 

この他にも浴場内にちょっとした囲いがあって、その中では岩風呂の薬湯が楽しめる。この薬湯は日替わりだという。頭上からは細かい霧がミスト噴射されて、これも心地よい。

 

これらに合わせて遠赤外線サウナと水風呂もあるから、結構な充実ぶりだ。料金は大人460円。風呂場には常備のシャンプーとボディーソープが用意されていて、タオルもレンタル可能。下町情緒溢れる老舗の銭湯でのんびりお湯に浸かる。宝泉湯に行けばごきげんな一日になるに違いない。

 

【住所】台東区根岸3-14-14

【営業時間】15時〜24時

【電話番号】03-3875-4126

 

白水湯

 

こちらの銭湯は入谷から行ったほうが早い。入谷駅の3番出口(さぼてんデリカの看板が目印)を出て、そのさぼてんと竹本接骨院の道を真っ直ぐ行く。右手にどらっぐぱぱすが出てきても無視してまっすぐ。すると左手に「安い・うまい・ちょっと遅い」という不思議な手打ちうどん屋さん「家康」の看板が見えてくるので(ちなみに家康の紹介を別記事でしているので、そちらもぜひ)その交差点を右に行くと間もなくある。入谷駅から徒歩5分ほどだ。なお、読み方は、はくすいゆではなく「しろみずゆ」。

 

こちらも宝泉湯同様、地元民に古くから愛され続けている銭湯。脱衣場は茶色の板張り床に高天井というザ・古き良き日本の銭湯という面構え。浴室内にはつがいの鶴のタイル絵。ちなみにこちらにも、座式ドライヤーがあるので試してみたい方はぜひ。

 

お風呂の種類は日替わりの薬湯にバイブラ、水風呂など。立ちシャワーも付いている。サウナも結構人気で、入浴料プラス数十円で入れるからお得だ。25時まで営業しているのも高ポイント。入谷で用事があるときに立ち寄ってみてはどうだろうか。

 

【住所】台東区入谷1-21-12

【営業時間】15時〜25時(月曜は定休)

【電話番号】03-3872-0853

 

まとめ

鶯谷・入谷エリアの銭湯を紹介してきた。ちなみに鶯谷からちょっと足を伸ばせば、熱湯が売りの「六龍鉱泉」といった銭湯もあるが、鶯谷というよりは根津エリアになってしまうので、入れなかった。また、鶯谷には都内のサウナ施設の中でも屈指の老舗といわれている「サウナセンター大泉」もある。こちらも何度でも足を運びたくなるごぎげんなサウナだが、銭湯とはちょいと違うので、紹介はやめておいた。サウナ好きなら行ってみて損はないだろう。とにかく、鶯谷は銭湯やサウナなどお風呂好きには格好のエリアといえる。ぜひ、一度行ってみてほしい。

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