【2025年最新】ストローで飲む「大籠包」が食べられる名店6選(東京・横浜・大阪・福岡)!究極のスープ体験ガイド

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薄皮を破れば、黄金色のスープが洪水のように溢れ出す。
レンゲの上で慎重に味わう、あの小さな宝石のような点心「小籠包」。

では、もしその小籠包が、子供の拳ほどもある巨大な姿で現れたとしたら?
そして、その溢れんばかりのスープを、ストローで直接吸い上げるという、背徳的でダイナミックな体験ができるとしたら…?

それが、今、食の探求者たちの間で密かなブームとなっている究極の点心、**「大籠包(ダイロンポウ)」**だ。

「小松菜」に「大松菜」がないように、「小栗旬」に「大栗旬」がいないように、「大籠包」は元からあったメニューではない。小籠包の魅力を極限まで増幅させた、いわば進化形態。中国では**「灌湯包(タンタオパオ)」**とも呼ばれ、その名の通り「スープを灌(そそ)いだ包子」として食通たちを唸らせてきた。

しかし、その調理の難しさから、日本でこの究極のスープ体験ができる店は、まだほんの一握りに過ぎない。

この記事は、そんな貴重な「大籠包」が食べられる全国の名店を徹底的に調査し、まとめた日本で唯一の完全ガイドである。

  • 予約は必要?値段は?
  • ストローで飲む作法とは?
  • 中のスープはどんな味?

あなたが抱くであろう全ての疑問に答え、最高の「飲む点心」体験を約束する。
さあ、火傷に注意しながら、究極のスープの海へダイブしよう。


【大阪エリア】点心の聖地で味わう、王道と革新の大籠包

粉もん文化のイメージが強い大阪だが、実は本格的な点心の名店がひしめく激戦区でもある。

1. China hata 36(チャイナ ハタ サンジュウロク) – 松屋町【予約必須の最高峰】

【こんな人におすすめ】

  • せっかくなら最高級の味を体験したい、食の探求者
  • 記念日や特別な日に、忘れられない食体験をしたい人
  • テレビで見た「あのストローで飲むやつ」を体験したい人

数々のメディアで紹介され、食通たちの間では「大阪で大籠包と言えばここ」とまで言わしめる伝説の店。隠れ家のような佇まいだが、その扉の向こうでは、驚きと感動に満ちた中華のイノベーションが繰り広げられている。

  • 看板メニュー:究極スープの大籠包(1個 930円)
    この店の大籠包は、まさに芸術品。薄く、しかし破れない絶妙な皮の中に閉じ込められているのは、ズワイガニの身、濃厚な蟹味噌、そして自家製の台湾腸詰めの旨味が溶け込んだ、黄金色の極上スープだ。
  • 食べ方の作法:
    まず、運ばれてきた巨大な大籠包に、そっとストローを突き刺す。火傷しないよう、少しずつ、しかし大胆にスープを吸い上げる。口の中に広がるのは、カニと豚肉の豊潤な旨味の洪水。スープを堪能した後は、黒酢や生姜と共に、皮と具材をゆっくりと味わう。この一連の流れが、一つの完成された儀式となる。
  • 【最重要】完全予約制:
    この大籠包は、作り置きが一切できない繊細な逸品のため、前日までの予約が必須。ふらりと訪れても食べることはできないので、注意が必要だ。

【店舗情報】

  • 場所: 大阪府大阪市中央区瓦屋町2-16-26 ポムドパン松屋町 1F
  • アクセス: 地下鉄 松屋町駅、日本橋駅から徒歩圏内
  • 営業時間: 19:00~23:30頃(不定休)※完全予約制のため要確認

2. 上海食苑(シャンハイショクエン) 本店 – 天満【高コスパな実力派】

【こんな人におすすめ】

  • 予約なしで、気軽に大籠包を試してみたい人
  • 本格的な小籠包や他の中華料理も一緒に楽しみたい人
  • コストパフォーマンスを重視する人

天満の賑やかな一角に佇む、地元民に愛される本格上海料理店。点心師が一つ一つ手作りする小籠包は絶品と評判だが、そのメニューの中に、ひっそりと、しかし確かな存在感を放つ大籠包がある。

  • 看板メニュー:大籠包(1個 600円)
    肉まんほどの大きさで登場する、見た目にも楽しい一品。China hata 36がカニベースなのに対し、こちらは豚肉と魚介の旨味が凝縮された、コク深い王道のスープが特徴。熱々のスープをストローで吸い上げる体験は、まさに至福のひと言。
  • 魅力: 予約なしで注文できる手軽さと、600円というリーズナブルな価格が最大の魅力。小籠包や焼き餃子など、他の点心も絶品なので、仲間とシェアしながら楽しむのがおすすめ。

【店舗情報】

  • 場所: 大阪府大阪市北区池田町12-4
  • アクセス: JR 天満駅から徒歩5分
  • 営業時間: 17:30~24:00(火曜定休)

【福岡エリア】点心激戦区で輝く、スープの宝石

食の都・福岡。ラーメンやもつ鍋だけではない。実はハイレベルな中華・点心の名店も多い。

3. マルコキッチン – 大名【刀削麺との最強コンビ】

【こんな人におすすめ】

  • モチモチの皮と溢れるスープのハーモニーを楽しみたい人
  • 名物の刀削麺と一緒に、点心を味わいたい人
  • グループで訪れる予定の人

福岡・大名の中心部で、本格的な中華料理を手頃な価格で提供する人気店。リズミカルに麺が削られていく様子が見られる「刀削麺」が看板メニューだが、特級厨師が作る手作り点心もまた、食通たちを唸らせる逸品揃いだ。

  • 看板メニュー:スープ溢れる大籠包(1個 550円)
    その名の通り、薄くてもっちりとした皮を箸で破れば、豚肉の旨味が溶け込んだ熱々のスープが滝のように溢れ出す。まずはレンゲでスープを味わい、その後、皮と餡を黒酢と生姜でいただくのが王道。
  • 攻略法: 非常に人気が高く、売り切れてしまうことも多い。確実に食べたい場合は、電話で事前に「大籠包を〇個」と予約・取り置きをお願いしておくのがスムーズだ。

【店舗情報】

  • 場所: 福岡県福岡市中央区大名2-2-44 マウンテンハウスⅡ 1F
  • アクセス: 地下鉄 赤坂駅から徒歩3分
  • 営業時間: 11:30~14:00 / 17:30~23:00(日曜定休)

【横浜エリア】中華街の新名物!食べ歩きできる大籠包

日本最大の中華街、横浜。食べ歩きグルメの激戦区に、新たなスターが誕生した。

4. 皇朝(こうちょう) – 横浜中華街【食べ歩きスタイルの革命児】

【こんな人におすすめ】

  • 中華街で、手軽に食べ歩きグルメとして楽しみたい人
  • 肉々しいスープよりも、野菜の旨味が詰まったスープが好きな人
  • 食べ放題で様々な中華を堪能したい人

「世界チャンピオンの肉まん」で有名な「皇朝」が、食べ歩きの新定番として打ち出したのが、この大籠包だ。

  • 看板メニュー:世界チャンピオンの大籠包(1個 480円)
    他の店とは一線を画し、8種類の野菜の旨味が溶け込んだ、あっさりとしつつも滋味深い特製スープが特徴。肉の脂が得意でない人や、女性でもさっぱりと楽しめる。専用のカップに入れて提供されるため、ストローを差してスープを飲みながら中華街を散策できるのも嬉しい。
  • 限定品: 1日50個の限定販売なので、早めの時間帯に訪れるのが吉。

【店舗情報】

  • 場所: 神奈川県横浜市中区山下町138-24(中華街大通り)
  • 電話番号: 0120-290-892
  • 備考: 複数の店舗があるが、大籠包の取り扱いは要確認。

【東京エリア】洗練と伝統が交差する、都心の大籠包

意外にも、東京で本格的な大籠包(灌湯包)を提供する店は極めて少ない。しかし、探せば本物の味がここにある。

5. 新亜飯店 芝大門店 – 浜松町【大籠包の元祖?中籠包の衝撃】

【こんな人におすすめ】

  • ストローは不要、溢れるスープをレンゲで味わう王道スタイルが好きな人
  • 古き良き、本格中華料理店の雰囲気を楽しみたい人
  • 「小籠包では物足りない」と感じている全ての人

厳密には「大籠包」というメニューではない。しかし、ここの**「小籠包」は、初めて見る人が皆「え、これが小籠包!?」と驚くほどの規格外の大きさ。巷では「中籠包」**とも呼ばれる、まさに知る人ぞ知る逸品だ。

  • 看板メニュー:小籠包(4個 1,000円)
    通常の小籠包の1.5〜2倍はあろうかという、堂々たる大きさ。薄皮を持ち上げると、中のスープがタプタプと揺れるのが分かる。一口噛めば、豚肉とネギの旨味が凝縮された、上品かつ濃厚なスープが口の中いっぱいに広がる。これはもはや、スープを飲むために皮で包んだ料理だ。
  • 攻略法: 熱々で提供されるため、焦りは禁物。まずレンゲに取り、皮の上部を少しだけ破ってスープをすするのが、火傷しないための鉄則。

【店舗情報】

  • 場所: 東京都港区芝大門2-3-2
  • アクセス: JR 浜松町駅、都営地下鉄 大門駅から徒歩5分
  • 営業時間: 11:30~22:00

6. 南翔饅頭店 六本木ヒルズ店 – 六本木【期間限定の幻の味】

【こんな人におすすめ】

  • モダンで洗練された空間で、本場の味を楽しみたい人
  • 「限定」という言葉に弱い人
  • 六本木での食事の選択肢を探している人

上海で100年以上の歴史を誇る小籠包の老舗「南翔饅頭店」。その日本支店である六本木ヒルズ店では、期間限定で、ストローで飲む本格的な**「蟹みそ入り灌湯包」**が登場することがある。

  • 特徴: 提供される際は公式サイトやSNSで告知されるため、まさに幻のメニュー。上海本店のレシピに基づいた、濃厚な蟹味噌の風味が溶け込んだスープは、一度は体験する価値のある極上の味。
  • 攻略法: 訪問前には、必ず公式サイトやSNSをチェックし、現在提供されているかを確認することが必須。

【店舗情報】

  • 場所: 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ ウェストウォーク 5F
  • 電話番号: 03-5413-9581

結び:大籠包は、スープを飲むための最高のエンターテイメントだ

たった一個で、驚きと、興奮と、そして至福の満腹感を与えてくれる「大籠包」。
それは、小籠包という完成された点心を、あえて巨大化させるという、料理人たちの遊び心と探求心が生み出した、最高のエンターテイメントである。

ストローを差し込み、黄金色のスープを吸い上げる瞬間。
あなたは、ただ点心を味わうのではない。その一滴に凝縮された、職人の技と、食文化の歴史、そして、作り手の「驚かせたい」という熱い想いを、全身で体験することになるのだ。

この記事を読んで、あなたの心に火がついたなら、ぜひ地図を片手に、究極のスープ体験の旅に出てみてほしい。火傷にだけは、くれぐれもご注意を。

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