治験とは新しい薬を開発するための研究や臨床試験の協力をすること。その報酬として負担軽減費といった名目でお金が貰える。その時々の治験内容によってまちまちだが、入院ものであれば1泊につき2万円ほどの負担軽減費が受け取れる。
投薬や採血はあるものの、その他は自由時間といったものも多く、「寝ているだけでこんなにお金が貰えるなんて!」と今ではそこそこポピュラーなアルバイトになっている。
これから治験を受けてみたいという人も多いだろうから、その時の注意点を紹介したい。
喫煙者や花粉症だとNG?
治験の募集でけっこう多いのが、「健康な男性」とか「健康な女性」といったもの。で、そのときの条件で、「喫煙者NG」あるいは「治験実施日から○カ月前までタバコを吸ったことがある方」といったものがあるケースがある。もちろん、そういった場合喫煙者だと受けられないので気をつけておこう。
また、花粉症のシーズンになると、「花粉症の現症がある方はNG」といった項目が出ることもある。これも気をつけておこう。
他にも、「4カ月以内に他の臨床試験に参加したことがない方」とか「○カ月以内に○○ml以上の献血をした方はNG」といった条件もある。治験の種類によって条件は変わってくるのでよくよく確認しておく必要がある。
最後に知っておいてほしいのが、治験を受ける前には大体、事前検診というものがあるということだ。ここで、体重や身長、あるいは採血といったことをする。で、治験を行う機関は、当日のキャンセルや事前検診での不適格者などのことを鑑みて、多めに人員を募集している。つまり、事前検診で合格になったとしても、その治験が受けられるとは限らないのだ。というか、「事前検診で適格と判断されましたが、ランダムに選定した結果、キャンセル待ちとなりました」みたいなことは、けっこうある。そうなると、治験を受けるはずだった期間(例えば、5泊6日だったら、その6日間)のスケジュールがまるっと空いてしまうことになる。
治験を受けるときは、そうしたリスクがあることも頭に入れておこう。
コメント