食の好みは十人十色だ。肉が好きだったり野菜が好きだったり。近い将来「え? 私は昆虫派」なんて人も出てくるかもしれない。それほど近頃、昆虫食が話題になっている。世界的な金融機関バークレイズは2030年までに80億ドルほどの経済規模になると予想し、国連食糧農業機関(FAO)は「栄養価が高く環境にやさしい」と昆虫食を推奨している。
とはいえ、まだまだゲテモノやマニア向けといった色が強く、昆虫食を取り扱っている飲食店は少ない。というわけで今回は東京都内で昆虫食が食べられるお店をリストアップした。ぜひ、友人や恋人と未来の食文化に触れてみてほしい。
東京都内で昆虫食が食べられるお店
米とサーカス 高田馬場店
今日は虫が人気🦗
本日の6種盛りは #タガメ #ゲンゴロウ #台湾ツチイナゴ #蚕のさなぎ #スズメバチの子の甘露煮 #イナゴの佃煮いまタガメがきてる🌪🌪
タガメアイスもよろしく^_^#高田馬場 #米とサーカス #kometocircus #焼肉 #熊 #ジビエ #獣肉 #グソクムシ #水のなかまたち #ゴールデンカムイ pic.twitter.com/FborWkbijw— 米とサーカス 高田馬場店 (@kometocircus) June 30, 2019
米とサーカスは、シカやイノシシといったスタンダードなものからクマ、ワニ、ラクダ、カンガルーなどの珍しいものまで、バリエーション豊かなジビエ料理を楽しめるお店。鹿モモやイノシシ、あるいはアナグマやエミューなどを焼き肉や薬膳火鍋などで食べられる。昆虫食のメニューはスズメバチの子甘露煮(500円)、いなごの佃煮(470円)、6種類の昆虫食べ比べセット(1780円)などなど。食べ比べセットは、入荷状況によって変わるがイナゴ、蜂の子、カイコ、ゲンゴロウ、バンブーワーム、タガメなど。
ちなみにこちらの米とサーカスでは店の前に昆虫自販機が設置されている。手軽に食べたいという人は自販機を利用してみてもよいだろう。なお、この自販機は秋葉原の昭和通り口から徒歩1分のダイニングバー「ラフィーネ 秋葉原」のお店の前にも設置されている(東京都千代田区神田佐久間町2丁目14−7)。コオロギのエナジーバー(500円)やコオロギスナック(800円)などが購入できるので興味ある方はぜひ。
【場所】 東京都新宿区高田馬場2-19-8 高田馬場駅から徒歩1分
【電話番号】 050-5868-7643
【営業時間】17:00〜24:00 ラストオーダー:23:30
米とサーカス ダービー通り店 (錦糸町駅)
6/4 虫の日
世界を救う🌏サスティナブルな昆虫食にチャレンジ!「5種の昆虫コース」
お客様の声から誕生
昆虫食とジビエをお得に堪能いただける米とサーカスならではのコース!昆虫5種、獣串、天ぷら、
鹿ラーメンに加え
食前酒には好評の虫を使った
「滋養強壮酒」をご用意しました。 pic.twitter.com/9nva4eL0vw— 米とサーカス ダービー通り店 (@kometocircusder) June 3, 2019
米とサーカスの二号店。こちらでもジビエはもとより昆虫食が食べられる。食べ比べセットあり。「マダガスカルゴキブリの天ぷらまたは素揚げ」(1580円)や「つくつくぼうしの串焼き」(680円)といった期間限定メニューも実施しているので行く前にチェックしてみよう。
【場所】東京都墨田区江東橋3-9-21 ニュー錦糸町ビル 1F(JR錦糸町駅南口から徒歩3分)
【電話番号】050-5594-8895
【営業時間】[月~金]17:00~23:30(L.O 23:00)[土・日]12:00~23:30(L.O 23:00) 火曜は定休
上海小吃 (新宿駅)
昆虫料理研究会の方々にサソリ料理を試食していただきました。#昆虫食 #上海小吃 https://t.co/OHE4Aq882J pic.twitter.com/kBc1kgTRKf
— 上海小吃(シャンハイシャオツー) (@ShanghaiXiaochi) July 7, 2017
ゲンゴロウ(2000円)が入荷しました。羽を取ってからお召し上がりください! #昆虫食 pic.twitter.com/ZcOtWmWFjJ
— 上海小吃(シャンハイシャオツー) (@ShanghaiXiaochi) May 22, 2019
歌舞伎町の中にあるディープなお店。きれいなお店で洒落た中国料理という感じではなく、うらぶれたお店で本場、上海の大衆料理をいただく感じ。スタッフの9割は中国人。知る人ぞ知る人気店で、以前、ディープな飲食店として「たけしのニッポンのミカタ!」などでも取り上げられている。香菜拌干絲 【豆腐の細切り】(800円)、糖酷小排【スペアリブの甘酢煮】(1200円)、香吾笋【茎レタス】(1500円)、酔活青蟹【酔い活青蟹】(小2500円)などのそこいらにある中華料理屋ではお目にかかれない本格上海料理が食べられる。昆虫食も人気。ラインナップは、蜂(1500円)、太行金蠍【さそりの特製唐揚げ】(1800円)、龍蝨【ゲンゴロウ】(2000円)、バッタ(2000円)、セミ(2000円)、蜘蛛(2500円)、ムカデ(2500円)などなど。他にも、豚の脳みそやアヒルの血などの好事家垂涎のメニューもあるので興味があるかたはぜひ。
【場所】東京都新宿区歌舞伎町1-3-10
【電話番号】03-3232-5909
【営業時間】[月~土]18:00~翌5:00(L.O 4:30) [日・祝]18:00~翌2:00(L.O 1:30)
ノング インレイ (Nong Inlay)高田馬場駅
最早懐かしき思い出、第一回活動…
@ノング インレイ(高田馬場)
あの井之頭五郎も足を運んだお店
竹蟲、セミ、コオロギを食す…
美味。。。 pic.twitter.com/n8aw7azWEp— 昆虫食研究会(公式) (@ko_konken) October 6, 2017
こちらも人気店。「嵐にしやがれ」や「ダウンタウンDX」そして、孤独のグルメのシーズン6では、井之頭五郎がこちらのお店を訪れた。シャン料理というミャンマーの少数民族の郷土料理が食べられるお店。「シャン豆腐」や「お肉とお米の皮なしソーセージ」などの発酵食品、あるいはさっぱりとしたシャン麺などが人気だ。昆虫食のメニューは、「蚕さなぎの炒め」(900円)、「コオロギの炒め」(900円)、竹蟲(900円)、セミの炒め(900円)など。とりわけ、竹蟲(その名の通り丈の中にいる虫)はえびせんのようなスナック感覚で食べられて人気という。店内は異国情緒あふれるおしゃれなつくりで女性客にも人気というから、デートで昆虫食が食べたければこちらのお店を覚えておくと良いだろう。
【場所】東京都新宿区高田馬場2-19-7 タックイレブンビル 1F 高田馬場駅より徒歩1分
【電話番号】050-5596-5702
【営業時間】11:30~23:30(L.O.23:00)ランチメニュー(平日のみ)11:30~14:30(L.O.14:00)
タイ屋台 999 新橋店
【Challenge84】「パクチーダイナマイトに挑戦しよう!」タイ屋台999 (カオ・カオ・カオ)で出来るチャレンジが「パクチーダイナマイトラーメンチャレンジ」。なんとパクチーが最大2kg!詳しくは⇒ #findmytokyo https://t.co/ZNStuEGVyR pic.twitter.com/CSaT8KeJLx
— 東京メトロ【公式】 (@tokyometro_info) January 25, 2017
本場のタイ屋台料理をリーズナブルな値段で食べられるお店。バケツパクチー(500円)、ダイナマイトパクチーサラダ(999円)などパクチー好きには知られたお店だが、こちらでも昆虫食を扱っている。昆虫の盛り合わせ(690円)で、コオロギ、ケラ、虫の幼虫など。タイの屋台では昆虫が珍しくないようだ。新橋店の他にも、新宿と中野にも店舗がある。
【場所】東京都港区新橋3-22-2 RIZE新橋 1F,2F
【電話番号】050-5595-8885
【営業時間】月~金11:30~14:00 17:00~24:00(L.O.23:00) 土12:00〜15:00 17:00〜24:00(L.O.23:00) 日、祝日12:00〜23:00(L.O.22:00)
珍獣屋 渋谷店
[横浜本店&渋谷店]
食用カブトムシとツクツクボウシ!
日本中探しても珍獣屋じゃなきゃ食べられません!
これを逃すと次に食べられるチャンスは1年後です。
今週平日は空席多めのゆったり営業!予約無しでも全然入れますよ〜!
皆様のご来店お待ちしております。#珍獣屋 pic.twitter.com/NhR0xQNJsM— 珍獣屋〜横浜本店&渋谷店〜 (@noge_chinjuya) September 9, 2019
店名に冠しているように珍しい獣料理が食べられるお店。ワニ皮ポン酢(680円)、ワニ刺し(1680円)、トド刺し(1480円)、カンガルーガーリック焼き(1280円)、ラクダのステーキ(1480円)、ウーパールーパーの1本揚げ(予約制1980円)などなど。昆虫メニューは、昆虫5種盛り(3980円)やオオグソクムシ の唐揚げ(1980円)なんてものまである。オオグソクムシは甲殻亜門なので六脚亜門である昆虫とはちょいと違うが、同じ節足動物なので昆虫食好きの方はトライしてみてはどうだろうか。横浜にも店舗がある。
【場所】東京都渋谷区道玄坂2-20-3 モンテ道玄坂 1F
【電話番号】03-6416-4439
【営業時間】[月~金]17:00~21:00[土・日・祝」16:00~22:00
まとめ
東京都内で昆虫食がいただけるお店を紹介してきた。大々的に昆虫食を謳っていなくても、ウサギの丸焼きやヤギの背中の焼き物などが食べられる聚福楼(池袋)では、蚕のさなぎと唐辛子炒め(1180円)が食べられるし、小岩のクンヤーイというタイ料理のお店では赤蟻の卵のサラダなどが食べられる。また、昆虫食のPR大使的存在の篠原祐太氏が「ANTCICADA」というレストランを開業予定という。いよいよ昆虫食が無視できない存在となりそうだ。
コメント