元証券マンの友人が語る対面取引をおすすめしない3つの理由

証券会社の対面営業とは営業マンとやりとりして株や投信を購入すること

単純にお金を増やしたい、あるいは今は定期預金しかしていないのでもっと有効活用したい。

そんな風に考えている御仁は少なくないだろう。今ではビットコインだのなんだのと色々と出てきたが、一昔前だったらお金でお金を増やす方法は、株や投資信託や債券といったものが主流だった。いや今でもやっている人は少なくないだろう。

ネット全盛のこの時代、若い世代を中心にネット口座を設けて自分で銘柄を選定し自分で購入している人もいるだろうが、中高年でネットに疎いとなると株や投信を買うときには証券会社に足を運んで対面でということになる。対面とは、その名の通り、証券会社の営業マンと膝を突き合わせてor電話などで株や投信を売買することだ。金融商品を買うための仲介をしてくれるというわけである。さらに、「あ、この株1000株買っておいてね~」、「分かりました~」といった仲介だけでなく、「今はこの株がおすすめですよ。なぜなら~」などと推薦銘柄なども教えてくれる。

対面取引をおすすめしない3つの理由

金融商品に疎いとこういったアドバイスが欲しくて対面でしてしまう人もあるだろうが、少し注意したほうが良い。私にはもともと証券会社に勤めていた友人がいる。その友人から聞いた話だ。全ての証券会社がそうというわけではないだろうが、いくつかの注意点がある。紹介したい。

1.手数料が割高

まず注意すべきは手数料がネット口座よりも高いということ。株の約定代金(株を買うときの代金)にもよるが、約定代金×1%前後取るところもある。つまり、100万円購入すれば1万円程が手数料となってしまうわけだ。さらに言えば、これは売る時もかかる。だから自ずと損益分岐点は102万円ということになってしまうのだ。

これがネット証券だったら数百円で済むところもある。株でお金を増やしたいと思っているのにのっけから万単位の損というのは痛手である。だったら、数百円のネット証券の方が良いだろうと考えるのが自然だ。事実、個人投資家の多くはすでにネット証券に流れているようだ。

2.本当に株に詳しいの?

もちろん、これはその証券マンによるとしか言いようがない。が、新入社員の社会人1年目の社員があたかも全てを知ったかのような顔で株を語ることもあるのだという。事実、友人も特に株が好きとか株にめっぽう詳しいというわけではなかったようだ。銘柄の選定は、いわゆるカンで行っていたとも言っていた。そもそもどれだけ勉強しても所詮は運武天武。どこまでいっても、予想でしかない。もちろん、株に詳しい社員もいるだろうし、あるいはその証券会社のアナリスト部門かなにかで出て来るレーティング情報もあるだろう。株をまったく知らない素人よりかは詳しいのは確かだと思うが。

3.ノルマの問題

最後に、これが一番の問題だと言っていた。

証券会社の利益は手数料だ。自社で株の売買をして利益を上げる部門もあるだろうが、営業マンが上げられる営利は手数料である。

では、手数料はどうすれば稼げるのか? それは株か投資信託か債券をお客さんに買ったり売ったりしてもらうしかない。だから躍起になって営業マンは顧客に営業をかける。

すでに対面取引をしている人はこんなセールストークを聞いたことがないだろうか?

「以前買ってもらった投信は値動きが激しいので、今度は割りと安定的な投信に切り替えてみませんか?」

これを俗に言う乗り換えというらしい。対面営業で投資信託を購入する場合は購入代金に3%前後の手数料がかかるのが相場らしい。つまり、100万円分購入すれば3万円の手数料がかかる計算になる。証券会社にはまだいわゆる「詰め」の文化があると言っていた。

「おい! ○○! まだ今日のノルマ達成できてないじゃないか! どうすんだこれ!」

といった上司からの熱い叱咤激励が飛び交っていたといってた。友人はこれに心折れてやめたそうだ。上司から詰められたら、どんなに良いお客さんでも営業をかける。

加えてノルマ商品というものもある。例えば、この外国債券を支店単位で5000万円は売らなければならないといったものだ。それがどんな商品でもお客に勧めなくてはならないと言っていた。もちろん、全ての証券会社がそうというわけではないだろうが。

まとめ

なぜ、対面営業は気をつけなければならないのか? その大きな理由は営業マンは手数料を稼がなければならないし、ノルマ商品もさばかなければならないからだ。その証券会社によってまちまちだろうが、損しを出している投資信託は1年以内には乗り換えてはならないといった独自のルールもあるようだ。これは過度な売買を抑えるためだろう。

どんなに良さそうな営業マンでも、ノルマを達成するには躍起になって営業をしてくることがあるという。もちろん、株に詳しい営業マンだったらその情報を得られるというメリットもあるだろうから、一概には言えないが、よくよく考えて取引をしたほうが良いだろう。

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