株や投資信託は怖いけど定期預金は意味がない。そんな時は地方債は?

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地方債とは何か?

地方債とは読んで字のごとく地方の債券。そんなことを言われてもよくわからないだろうから噛み砕いていくと地方とは地方公共団代のことである。地方公共団体は都道府県や市区町村のことである。東京都、大阪府、中央区、三鷹市など挙げれば切りがない。

 

では債券とは何か? 簡単に言えば借金のことである。「(道路とか福祉とか充実させて)うちの自治体を良くしたいから、そのためのお金を貸して~」ということである。

 

国債というのはご存知だろう。もうおわかりだと思うが国債とは国の債券、つまり国の借金のことである。国債の発行残高が○兆円で~といったニュースを聞いたこともあるだろう。

 

国債は個人でも買える。平成29年9月13日現在、財務省のサイトによれば、5年ものの個人向け国債(償還、つまりお金が返ってくるのが5年後)の金利は0.05%(税引き後は0.0398425%)である。つまり、100万円預けて、1年で貰えるお金は税引前500円である。

 

※読み飛ばしてOK。 ちなみに国債の金利はそのときの公定歩合などによって決まる。公定歩合とは日本銀行が民間の銀行にお金を貸し出すときの金利である。景気が良いというのはお金が流れている量が多く、流れるスピードも速い状態を往々にして指す。つまり景気を良くしたいな~と思ったら、お金を刷っている日本銀行が民間の銀行にたくさんお金を貸す。だから金利は低くていいからたくさん借りてね~と、不景気の場合は金利を低くする傾向がある。だから今は公定歩合が低く、結果、公定歩合に準じて決定される国債の金利も低いのだ。(経済には色んな理由が絡まってそうなっていることがある。飽くまで一つの理由として、である)もっと言えば、銀行の本業はお金を借りて、そのお金をどこかに貸し、その利ざやで儲ける団体。だから借り入れ金利(日銀から借りている金利)が低いから、銀行が民間の会社に貸す貸出金利も低くできる。だから貸出金利も今は低い。しかし、お金をたくさん使ってね~という最中だから、預金の金利も低い。大手銀行の定期預金の利率を調べれば分かると思うが、定期でも0.01%というところもある。

 

閑話休題。何が言いたいかというと、一言で言えば、株や投資信託は怖いけど、国債や定期預金に預けていても雀の涙。だったら地方債はどうだろうか? ということである。

 

地方債の金利

期待させてしまったが、地方債も決して良い金利ではない。ちなみに東京都が平成25年12月4日に発行した3年ものの都債の金利は0.18%である。ひっく!! だろう。確かに低い。が、定期預金は0.01%がざらの時代。その10倍はついている。相対的に考えれば中々の金利かも分からないが、まぁ低いのは事実だ。

 

ちなみに新宿区が平成29年の7月7日から19日まで募集していた「新宿夢まち債」という区債のり率は0.10%である。これまた低い。

 

さらに言えば、こうした地方債は常時募集しているものではない。その地方公共団体が発行する必要があると判断すれば発行するし、なければ今年は発行しませんということもある。

 

まとめ

地方債とは債券なので、基本的には満期まで途中解約せずに持っていれば、元本は返ってくる。が、100%損をしないかというとそうではない。途中で解約するとそのときの市場価格での売却となるため割り込むこともある。(例えば100万円が99万円になるなど)。しかし、満期までにその地方公共団体が財政破綻でもしない限りは基本的には元本が戻ってくる。利率は決して良いとはいえないが、定期に預けるよりは多少は良いと、自治体によっては中々人気の金融商品になっていることもある。購入は銀行や信用金庫、証券会社などでできる。

 

定期預金に飽きたら、銀行の窓口などで「都債や区債はないの?」と聞いてみてもよいのではないだろうか。

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