「チョベリバなんだけど、マジでMK5!」
「とりあえず、プリ撮って、ウチら最強じゃね?って感じ?」
もし、あなたがこの文章を読んで、意味が分かり、そしてほんの少しでも胸がキュンとしたり、あるいは顔から火が出るほど恥ずかしくなったりしたのなら。
おめでとう。あなたは、**「平成」という、奇妙で、パワフルで、そして最高に楽しかった時代を駆け抜けた、正真正銘の“平成生まれ”か“平成育ち”**だ。
この記事は、そんな平成という時代を彩り、そして今は静かに使われなくなった**「死語」**たちに、もう一度スポットライトを当てるための、**壮大な「言葉のタイムカプセル」**である。
ポケベル、PHS、ルーズソックス、アムラー、たまごっち…。
目まぐるしく変わるカルチャーの中で、当時の若者たち、特に「ギャル」と呼ばれた彼女たちは、自分たちの感性を表現するために、驚くべきスピードで新しい言葉を生み出し、そして捨てていった。
この記事では、そんな儚くも輝かしい平成の流行語・ギャる語を150語以上も集め、その**「意味」「使い方」「そして、その言葉が流行した“時代背景”」**までを、徹底的に、そして愛情を込めて解説していく。
【この記事を読めば、あなたの青春が蘇る】
- 【90年代・黄金期】 チョベリバ、ゲロッパ、バッチグー…コギャル文化が生んだ伝説の言葉たち
- 【2000年代・進化期】 激おこぷんぷん丸、KY、あげぽよ…ネットの普及と共に進化した言葉たち
- 【テレビ・お笑い発】 だっちゅーの、ゲッツ、ダメよ〜ダメダメ…日本中を席巻したあのお笑い芸人の決め台詞
- 【あなたは平成何年生まれ?】 知ってる言葉で世代がバレる「平成流行語・年代別診断」
この記事は、単なる死語のリストではない。
それは、あなたが友人や同僚と「あった、あった!」と盛り上がるための、最高のコミュニケーションツールであり、甘酸っぱくて、少し恥ずかしい、あの頃の自分に再会するための、タイムマシンなのだ。
さあ、記憶の引き出しを開けて、少しだけ、あの輝かしき平成の時代へと、タイムスリップしてみよう。
【90年代・黄金期】 – ポケベルとルーズソックスが支配した“コギャル”の時代
全ての伝説は、ここから始まった。
安室奈美恵がファッションアイコンとなり、女子高生が社会の中心に躍り出た90年代。彼女たちが使う独特の言葉「ギャル語(コギャル語)」は、社会現象となった。
【超基本編】 – これを知らなきゃ始まらない
- チョベリバ
- 意味: 「超ベリー・バッド(Cho Very Bad)」の略。最悪な気分、最悪な状況。
- 由来: 1996年の流行語大賞を受賞。ギャル語の象徴的存在。対義語は「チョベリグ(超ベリー・グッド)」。
- チョベリグ
- 意味: 「超ベリー・グッド(Cho Very Good)」の略。最高の気分、最高の状況。
- MK5(エムケーファイブ)
- 意味: 「マジでキレる5秒前」の略。極度の怒りやイライラを表す。
- 使い方: 「親に携帯代のこと言われて、マジMK5なんだけど」
- ゲロッパ
- 意味: 「ゲットする」の意。「ゲット」→「ゲッツ」→「ゲロッパ」と変化したとされる。
- 使い方: 「限定のプリクラ、ゲロッパした!」
- バッチグー
- 意味: 「バッチリGOOD」の略。完璧、問題ない状態。
- 由来: 元々はタレントの森脇健児が使っていた言葉が、ギャルの間で広まった。
- マブい
- 意味: 美しい、可愛い。
- 由来: 70年代〜80年代のツッパリ文化からリバイバルした言葉。「本物」を意味する「マブ」から来ている。
- イケてる
- 意味: かっこいい、センスが良い。現代でもギリギリ通じるが、少し古風な印象。
- ダサい
- 意味: かっこ悪い、センスがない。「イケてる」の対義語。これは死語というより、完全に現代語として定着した。
- 超(チョー)
- 意味: 「とても」「すごく」を意味する接頭語。現代でも使われるが、90年代のギャルたちは、あらゆる言葉の頭に「超」をつけた。「超ウケる」「超おいしい」など。
- ガン黒
- 意味: 日焼けサロンなどで、極端に肌を黒く焼いた状態。またはその人。
- ヤマンバ
- 意味: ガン黒に加え、目の周りを白く、唇を白く塗るなど、過激なメイクを施したギャル。
- ルーズソックス
- 意味: 女子高生の間で大流行した、靴下を足元でくしゅくしゅにたるませて履くスタイル。長さは1メートルを超えるものも。
- プリクラ
- 意味: プリント倶楽部の略。友人との思い出を残すための必須アイテム。撮ったプリクラを交換するための「プリ帳(プリクラ手帳)」も流行した。
- 写ルンです(うつるんです)
- 意味: 富士フイルムのレンズ付きフィルム。スマホがない時代、学生たちの思い出は、このカメラによって記録されていた。現像するまでのドキドキ感も、今となっては良い思い出。
- ポケベル(ベル)
- 意味: 数字しか送れないポケットベル。「0840(おはよう)」「0906(遅れる)」など、数字の語呂合わせで会話する「ベル友」文化を生んだ。
【感情・状態表現編】 – ギャルの喜怒哀楽
- アムラー
- 意味: 歌手の安室奈美恵のファッションやメイクを真似する女性たちのこと。細眉、茶髪のロングヘア、ミニスカート、厚底ブーツが特徴。
- シノラー
- 意味: タレントの篠原ともえのファッションを真似する人。「ぐふふ〜」「クルクルミラクル!」などの「シノラー語」も流行。
- だっちゅーの
- 意味: お笑いコンビ「パイレーツ」の決め台詞。胸を寄せるポーズと共に、1998年の流行語大賞を受賞。
- ゲットだぜ!
- 意味: アニメ『ポケットモンスター』の主人公サトシの決め台詞。何かを手に入れた時の喜びを表す。
- おっはー
- 意味: SMAPの香取慎吾が扮するキャラクター「慎吾ママ」の挨拶。朝の挨拶として全国的に大流行した。
- ホワイトキック
- 意味: しらけること、場を白けさせること。
- 使い方: 「部長のダジャレ、まじホワイトキックだわ」
- ドン引き
- 意味: 相手の言動に、ものすごく引いてしまうこと。これも現代語として定着。
- オール
- 意味: 「オールナイト」の略。徹夜すること。
- 使い方: 「昨日はカラオケでオールした」
- パギャル
- 意味: 「中途半端なギャル」のこと。
- 逆ナン
- 意味: 女性から男性をナンパすること。
- チョッコー
- 意味: 「超高校級」の略。非常にレベルが高いこと。
- バリ3(さん)
- 意味: PHSや携帯電話のアンテナ表示が3本立っている、電波が最高に良い状態。
- 圏外(けんがい)
- 意味: 電波が届かない状態。転じて、話が通じない、仲間はずれな状態も指す。
- 着メロ
- 意味: 携帯電話の着信メロディ。当時は、自分で音を打ち込んで作成する「自作着メロ」が流行した。
- 写メ(シャメ)
- 意味: カメラ付き携帯電話で撮った写真を、メールで送ること。写真を撮る行為そのものも指すようになった。
- ガングロ
- 意味: 「ガンガン黒い」の略。日焼けサロンで肌を真っ黒に焼いたギャル。
- ゴングロ
- 意味: ガングロよりもさらに黒い状態。
- マンバ
- 意味: ヤマンバの進化形。さらにメイクが過激になったギャル。
- センターGUY(がい)
- 意味: 渋谷のセンター街を闊歩する、男性版のヤマンバギャル。
- パラパラ
- 意味: ユーロビートに合わせて、上半身の手の動きを中心に踊るダンス。ディスコやクラブで大流行した。
- ルーズ
- 意味: ルーズソックスの略。
- プリ帳(ぷりちょう)
- 意味: 撮ったプリクラを貼るための専用手帳。友人との交換がコミュニケーションの基本だった。
- MD(エムディー)
- 意味: ミニディスクの略。CDから好きな曲をダビングし、自分だけのオリジナルアルバムを作るのが流行した。
- iモード
- 意味: NTTドコモが提供していた携帯電話向けインターネットサービス。絵文字や着メロ、公式サイトへのアクセスが可能になり、携帯電話の可能性を大きく広げた。
- ミレニアム
- 意味: 2000年問題。西暦2000年になる瞬間に、コンピューターが誤作動を起こすのではないかと、世界中が騒いだ。
- カリスマ
- 意味: ギャル雑誌などで絶大な人気を誇る読者モデルのこと。「カリスマ店員」なども生まれた。
- ギャル男
- 意味: ギャルの男性版。ロン毛、茶髪、サーフ系のファッションが特徴。
- チーマー
- 意味: 渋谷などを拠点とした不良グループ。90年代のストリートカルチャーを象徴する存在。
- ロンバケ
- 意味: 1996年に放送された大ヒットドラマ『ロングバケーション』の略。
- G-SHOCK(じーしょっく)
- 意味: カシオ計算機が販売する腕時計。その頑丈さとデザイン性で、90年代の若者のマストアイテムとなった。
- たまごっち
- 意味: 1996年にバンダイから発売されたキーチェーン型育成ゲーム。社会現象となるほどの大ブームを巻き起こした。
- エアマックス狩り
- 意味: ナイキの人気スニーカー「エアマックス95」を履いている人を襲撃し、強奪する事件。当時の異常なスニーカーブームを象徴する社会問題。
- アウトオブ眼中(がんちゅう)
- 意味: 眼中にない、興味がない、論外であること。
- 超MM(ちょうえむえむ)
- 意味: 「超マジムカつく」の略。
- ロコる
- 意味: 渋谷の「109」前にあるロコモーションというお店の前で待ち合わせをすること。
- ウーロン茶
- 意味: 「うざいロン毛の茶髪」の略。
- おヤンキー
- 意味: 「おはよう」の意。
- おつか
- 意味: 「お疲れ様」の略。
- バイビー
- 意味: 「バイバイ」の意。
- ごっつ
- 意味: 「すごく」「とても」の意。ダウンタウンの番組『ごっつええ感じ』から広まった。
- 〜みたいな。
- 意味: 断定を避ける、曖昧な文末表現。90年代の若者言葉の象徴。
- てゆーか
- 意味: 「というか」のくだけた言い方。話題を変える時などに多用された。
- ぶっちゃけ
- 意味: 「正直に言うと」「はっきり言って」の意。これも現代語として定着。
- キモい
- 意味: 「気持ち悪い」の略。これも完全に市民権を得た。
- ウザい
- 意味: 「うざったい」の略。これも同様。
- パねぇ
- 意味: 「半端じゃない」の略。すごい、ヤバい、の意。
- ガチ
- 意味: 「本気で」「真剣に」の意。
- イタい
- 意味: 見ていて痛々しい、聞くに堪えない言動のこと。
- キレる
- 意味: 突然、激しく怒り出すこと。90年代の若者の精神状態を象徴する言葉として流行。
- 逆ギレ
- 意味: 怒られている側が、逆に怒り出すこと。
- ピッチ
- 意味: PHS(Personal Handy-phone System)の愛称。携帯電話よりも安価で、若者を中心に普及した。
- 着信アリ
- 意味: 映画のタイトルから。不吉な電話がかかってくることの比喩。
- もののけ
- 意味: 映画『もののけ姫』から。神秘的で、少し怖い存在を指す。
- 失楽園
- 意味: 1997年に流行した小説・映画のタイトルから、「不倫」を意味する言葉として使われた。
- 癒し系
- 意味: 見たり、一緒にいたりするだけで、心が和む、癒やされる存在のこと。飯島直子などが代表格。
- マイブーム
- 意味: 自分の中だけで流行っている、個人的なブームのこと。みうらじゅんによる造語。
- 自己チュー
- 意味: 「自己中心的」の略。
- オヤジ狩り
- 意味: 不良少年たちが、夜道でサラリーマンなどを襲い、金品を奪う事件。社会問題となった。
- ルーズ
- 意味: ルーズソックスの略。
- チョッキ
- 意味: ベストのこと。今使うと、確実に世代がバレる。
【2000年代・進化期】 – 2ちゃんねると前略プロフが生んだ“ネットスラング”の逆襲
2000年代に入ると、言葉の流行の発信源は、雑誌やテレビから、徐々にインターネットへと移行していく。匿名掲示板「2ちゃんねる(現5ちゃんねる)」や、女子中高生(JC・JK)の必須コミュニティだった「前略プロフィール」から、数々の伝説的なネットスラングが誕生し、現実世界へと逆流していった時代だ。
【ネットスラング・SNS編】 – 画面の向こうの共通言語
- キボンヌ
- 意味: 「〜を希望する」の意。
- 由来: 2ちゃんねる用語。「希望(きぼう)」→「きぼん」→「キボンヌ」と変化。独特の丁寧さと、ふざけた響きが特徴。
- 使い方: 「夕飯はカレーでおなしゃす。できればカツカレーをキボンヌ」
- ktkr(キタコレ)
- 意味: 「キタコレ」の略。「待っていたものが、ついに来た!」という高揚感を表す。
- 由来: ローマ字入力「kitakore」の頭文字から。
- wktk(ワクテカ)
- 意味: 「ワクワクテカテカ」の略。期待で胸を膨らませ、肌がテカテカするほど興奮している様子。
- 使い方: 「明日のライブ、楽しみすぎてwktkが止まらない」
- kwsk(クワシク)
- 意味: 「詳しく」の略。もっと詳細な情報が知りたい時に使う。
- 使い方: 「その話、kwsk!」
- 乙(おつ)
- 意味: 「お疲れ様」の略。
- 由来: 「おつかれ」→「おつ」の漢字変換から。ネットゲームなどで、ログアウトする際の挨拶として広まった。
- GJ(グッジョブ)
- 意味: 「Good Job」の略。良い仕事をした、素晴らしい、の意。
- orz
- 意味: 人が両手と膝を地面について、がっくりと項垂れている様子を表すアスキーアート。絶望や、深い落胆を表現する。
- DQN(ドキュン)
- 意味: 常識がなく、品性の欠けた人や行動を指す蔑称。
- 由来: テレビ番組『目撃!ドキュン』が由来とされる。
- リア充
- 意味: 「リアル(現実世界)の生活が充実している人」の略。主に、恋人がいたり、友人が多かったりする人を指す。ネットの世界にいる非リア充が、自虐や嫉妬を込めて使った。
- KY(ケーワイ)
- 意味: 「空気が読めない」の略。その場の雰囲気や暗黙のルールを理解できない人や行動を指す。2007年の流行語大賞にノミネートされた。
- ggrks(ググれカス)
- 意味: 「そんなことは、まず自分でGoogleで検索しろ、このカスが」という、強い突き放しの言葉。ネット掲示板で、簡単な質問をする人に対して使われた。
- ディスる
- 意味: 「ディスリスペクト(disrespect)」の略。相手をけなす、侮辱すること。ヒップホップ文化から広まった。
- w
- 意味: 「笑い」を表す記号。「(笑)」→「(藁)」→「w」と変化。数が増えるほど、大爆笑を意味する(例:www)。
- キターーー(゚∀゚)ーーー!!
- 意味: 待望の瞬間が訪れた時の、最大限の喜びの表現。
- 由来: ドラマ『電車男』で主人公が使ったことで、社会現象となった。
- メシウマ
- 意味: 「他人の不幸で、飯がうまい」の略。ネット上の、人間の少し意地悪な心理を表す言葉。
- 黒歴史
- 意味: なかったことにしたい、思い出すだけで恥ずかしくなるような過去のこと。
- 由来: アニメ『∀ガンダム』が元ネタ。
- 中二病(ちゅうにびょう)
- 意味: 中学二年生頃の少年少女にありがちな、自意識過剰で、少しズレた言動や嗜好のこと。
- 由来: ラジオ番組『伊集院光のUP’S』が発祥。
- イミフ
- 意味: 「意味不明」の略。
- オワコン
- 意味: 「終わったコンテンツ」の略。かつては人気だったが、今はもう時代遅れになったもの。
- 情弱(じょうじゃく)
- 意味: 「情報弱者」の略。インターネットを使いこなせず、正しい情報を得られない人。
【ギャル語・JK語編】 – ケータイとプリ帳が世界の全てだった
2000年代中盤〜後半、ギャル語はさらに進化を遂げる。前略プロフィールやmixi、デコログといったコミュニティで、彼女たちの言葉は独自の生態系を築いていった。
- あげぽよ
- 意味: テンションが上がっている状態。「あげ」+可愛い語感の「ぽよ」。
- 使い方: 「カラオケオール、まじあげぽよ〜!」
- さげぽよ
- 意味: テンションが下がっている状態。「あげぽよ」の対義語。
- 激おこぷんぷん丸
- 意味: 怒っている状態を表す、6段階の活用形の一つ。「おこ」→「まじおこ」→「激おこぷんぷん丸」→「ムカ着火ファイヤー」→「カム着火インフェルノォォォォオオウ」→「げきオコスティックファイナリアリティぷんぷんドリーム」。
- てへぺろ
- 意味: 小さな失敗をした時に、舌をペロッと出して、照れ隠しをする仕草。
- 由来: 声優の日笠陽子が使い始めたのがきっかけで広まった。
- ワロタ
* 意味: 「笑った」の意。ネットスラング「w」の進化形。 - とりま
* 意味: 「とりあえず、まあ」の略。 - おかわ
* 意味: 「可愛い」の意。 - 鬼(おに)
* 意味: 「すごく」「とても」を意味する接頭語。「超」の進化形。
* 使い方: 「このケーキ、鬼うま!」 - 盛る
* 意味: プリクラや自撮りで、実物以上によく見せること。話を大げさにすることも指す。 - ガン萎え(がん萎え)
* 意味: テンションが極端に下がること。 - パリピ
* 意味: 「パーティーピープル」の略。イベントやクラブで騒ぐのが好きな、陽気な人たち。 - リアタイ
* 意味: 「リアルタイム」の略。テレビ番組などを、放送時間通りに視聴すること。 - ワンチャン
* 意味: 「ワンチャンス」の略。「もしかしたら、可能性があるかも」という、淡い期待を表す。 - それな
* 意味: 強い同意を表す相槌。「本当にそうだよね」の意。現代でも若者を中心に使われている。 - あーね
* 意味: 「ああ、なるほどね」の略。理解したことを示す、軽い相槌。 - ちな
* 意味: 「ちなみに」の略。 - フロリダ
* 意味: 「お風呂に入るから、離脱する」の略。LINEなどで使われた。 - スタ爆
* 意味: LINEで、スタンプを意味なく大量に連続送信する行為。 - かまちょ
* 意味: 「構ってちょうだい」の略。 - じわる
* 意味: 最初はそうでもなかったが、後からじわじわと面白さがこみ上げてくること。
【テレビ・お笑い発】 – 日本中が同じ言葉で笑った時代
インターネットが普及する前、流行語の最大の震源地は、間違いなく「テレビ」、特に「お笑い番組」だった。日本中が、同じ番組を見て、同じ言葉で笑っていた、古き良き時代の記憶。
- ゲッツ!
* 芸人: ダンディ坂野
* 時代: 2003年頃 - なんでだろう〜
* 芸人: テツandトモ
* 時代: 2003年頃 - 残念!
* 芸人: 波田陽区
* 時代: 2004年頃 - フォーー!
* 芸人: レイザーラモンHG
* 時代: 2005年頃 - キモい
* 芸人: アンガールズ
* 時代: 2005年頃(一般化させた) - どんだけ〜
* 著名人: IKKO
* 時代: 2007年頃 - そんなの関係ねぇ!
* 芸人: 小島よしお
* 時代: 2007年頃 - グ〜!
* 芸人: エド・はるみ
* 時代: 2008年頃 - ワイルドだろぉ?
* 芸人: スギちゃん
* 時代: 2012年頃 - ダメよ〜ダメダメ
* 芸人: 日本エレキテル連合
* 時代: 2014年頃 - あったかいんだからぁ♪
* 芸人: クマムシ
* 時代: 2015年頃 - ラッスンゴレライ
* 芸人: 8.6秒バズーカー
* 時代: 2015年頃 - 安心してください、穿いてますよ
* 芸人: とにかく明るい安村
* 時代: 2015年頃 - ペンパイナッポーアッポーペン(PPAP)
* 芸人: ピコ太郎
* 時代: 2016年頃 - 35億
* 芸人: ブルゾンちえみ
* 時代: 2017年頃
【その他・ジャンル不明】 – あの頃、確かに使っていた言葉たち
- ロハ – 「ただ(無料)」の意。漢字の「只」を分解したもの。
- マスト – 「必須アイテム」の意。ファッション雑誌などで多用された。
- バイブス – 雰囲気、ノリ、気分のこと。
- イケメン – 「イケてる面(メン)」の略。もはや死語ではなく、完全に日本語として定着した。
- カミッてる – 「神がかっている」の略。広島カープの鈴木誠也選手の活躍から2016年に流行。
- アゲアゲ – テンションが高い状態。
- 写メる – 携帯電話で写真を撮ること。
- デコる – 携帯電話や手帳を、シールやラインストーンでデコレーションすること。
- パケ死 – 携帯電話のパケット通信料が、上限を超えて高額になること。
- 着うた – 携帯電話の着信音に、楽曲のサビ部分などを設定するサービス。
- プロフ – 「プロフィール」の略。特に「前略プロフィール」を指した。
- バトン – mixiなどで、指定されたお題に答えて、次の人に回すという日記の形式。
- 足跡(あしあと) – mixiの機能。誰が自分のページを訪れたかが分かる。
- 草食系男子 – 恋愛に淡白で、ガツガツしていない男性のこと。
- 肉食系女子 – 恋愛に積極的で、自分からアプローチする女性のこと。
- 婚活 – 結婚するための活動。
- 終活 – 人生の終焉に向けての準備活動。
- 断捨離 – 不要な物を捨て、物への執着から解放されることを目指す考え方。
- 壁ドン – 男性が女性を壁際に追い詰め、手をつく行為。少女漫画から広まった。
- 飯テロ – 深夜など、空腹時に、食欲をそそる美味しそうな食べ物の画像をネットに投稿する行為。
さいごに:言葉は、時代を映す「鏡」である
チョベリバ、KY、激おこぷんぷん丸…。
今、改めて口にすると、少し恥ずかしく、そしてどこか愛おしい、平成の言葉たち。
一つ一つの言葉の裏側には、その時代の空気、流行したカルチャー、そして、それを生み出し、熱狂し、やがては忘れ去っていった、我々自身の青春の姿が、鮮やかに映し出されている。
言葉は、生き物だ。
生まれ、育ち、そして、いつかはその役目を終えて、「死語」となる。
しかし、その言葉が、かつて我々の心を確かに繋ぎ、時代を彩ったという事実は、決して消えることはない。
この記事を読んで、あなたが「あった、あった!」と笑いながら、友人や家族と、あの頃の思い出話に花を咲かせるきっかけとなれたなら、これに勝る喜びはない。
言葉は消えても、その言葉と共にあった記憶は、永遠なのだから。
コメント