サファリとサバンナの違いとは

素朴な疑問

なんとなく似ているようでまったく違う意味を指す言葉がある。例えば「青田刈り」と「青田買い」。青田刈りは稲になっていない状態の青田を刈ってしまうという文字通りの意味。戦国時代に兵糧攻めの一つとして用いられた戦法という。一方、青田買いは企業などが卒業前の学生に内定を出したり、優秀な人材を目が出る前に確保しておくという意味だ。

サファリとサバンナもなんとなく似ているようで全く違う意味を指している。結論を書いてしまおう。

サファリとは簡単に言えば「ツアー」のことである。詳しく言えば、ケニアやタンザニアなんかでゾウやキリン、ライオンなどの猛獣を見て回ること。古くは、プロのハンターやコンダクターを雇って猛獣狩りをすることをサファリと言った。現在では、ただ単に見て回るツアーもサファリと呼ぶ。群馬サファリパークや富士サファリパークは、つまり、獣の中をバスで移動しながら見て回る「サファリ」ができるところですよ~という意味になる。

次にサバンナの意味だ。サバンナとは簡単に言えば、草原地帯のことである。雨季と乾季が明確に別れていて、雨季にイネ科などの草が青々と茂り、乾季に枯れる。サバンナとかアフリカというと、細長くて茶色い草をイメージするだろうが、あれはただ枯れているだけだ。雨季のサバンナには普通に青々とした草が生えている。「雨季 サバンナ」などで画像検索をすると分かるだろう。ちなみにサバンナはアフリカだけでなく、南アメリカやオーストラリアにもある。

まとめれば、サファリ=ツアー。サバンナ=草原地帯ということになる。言ってみれば、野球とスタジアム、海と釣りぐらい違う。サバンナでサファリを体験するといった文章も成立する。

この知識を覚えて何になるといった感じだが、生涯で一度か二度くらいは役に立つことがあるに違いない。

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