一度は訪れたい日本全国の「奇妙な博物館・珍スポット」100選

有名観光地のきらびやかさや、ガイドブックが推奨する予定調和の旅に、物足りなさを感じたことはありませんか。城や寺社仏閣、美しい絶景も素晴らしい。しかし、旅の記憶に深く、そして奇妙な爪痕を残すのは、時として常識の枠からはみ出した「あの場所」だったりします。

それが「珍スポット」と呼ばれる世界です。

個人の異常なまでの情熱が生み出した博物館、謎の思想がコンクリート像として具現化した宗教施設、時代の流れから取り残されたかのようなレトロ空間。そこには、大手資本が作る洗練されたエンターテイメントとは真逆の、人間の欲望や執念、そして愛すべき狂気が渦巻いています。

この記事は、そんな日本全国に点在する「奇妙な博物館・珍スポット」を完全網羅した決定版ガイドです。北は北海道から南は沖縄まで、あなたの知的好奇心と冒険心を揺さぶる100のスポットを巡る旅へとご案内します。

このリストを読了した時、あなたはきっと、次の休日の計画を立てずにはいられなくなるでしょう。ただし、ここから先は自己責任。常識が通用しない、摩訶不思議な日本の深部へ、ようこそ。


北海道・東北エリア

日本の最北端から、奇妙な旅を始めましょう。厳しい自然環境は、時として人間のユニークな創造性を育む土壌となります。

  1. 旧・万世橋駅(北海道)
    — 廃駅に棲みつく、無数のカッパたちの楽園 —
    かつて駅として使われていた場所に、地元の方が作り続けたカッパの像が所狭しと並ぶ空間。手作り感溢れるカッパたちの表情は、どこか愛らしく、そしてどこか不気味。トンネルの奥に進むにつれて、異世界に迷い込んだかのような感覚に陥ります。
    基本情報
    所在地:北海道虻田郡洞爺湖町洞爺町
    アクセス:JR洞爺駅から車で約20分
    営業時間:24時間見学可能
    料金:無料
  2. 根室市歴史と自然の資料館(北海道)
    — 一人の収集家の情熱が爆発した、圧倒的物量空間 —
    通称「根室車石館」。館長の故・高岡氏が一代で集めたというコレクションは、化石や民具、動物の剥製から軍事資料まで、ジャンルも時代もカオスに入り乱れています。整然とした展示とは無縁の、魂の物量に圧倒されること間違いなしです。
    基本情報
    所在地:北海道根室市光洋町2-27
    アクセス:JR根室駅から徒歩約15分
    営業時間:9:30〜16:30(月曜休館)
    料金:大人300円
  3. 博物館 網走監獄(北海道)
    — リアルすぎる蝋人形が再現する、獄中の日常 —
    明治時代から実際に使用されていた網走刑務所の旧建造物を保存公開する野外博物館。そのリアルさもさることながら、各所に配置された蝋人形のクオリティが異常に高く、囚人たちの息遣いや看守の厳しい視線までが伝わってくるようです。
    基本情報
    所在地:北海道網走市呼人1-1
    アクセス:JR網走駅からバスで約10分
    営業時間:9:00〜17:00
    料金:大人1,500円
  4. キリストの墓(青森県)
    — なぜかイエスが眠る、青森の小さな村 —
    ゴルゴダの丘で処刑されたのは弟のイスキリで、キリスト本人は日本に渡来し、この地で106歳の天寿を全うした、という壮大な伝説が根付く場所。静かな丘の上に立つ十字架と、併設された「キリストの里伝承館」が、訪れる者を不思議な説得力で包み込みます。
    基本情報
    所在地:青森県三戸郡新郷村大字戸来字野月
    アクセス:八戸自動車道 八戸ICから車で約40分
    営業時間:伝承館は9:00〜17:00
    料金:見学無料(伝承館は有料)
  5. 鹿角市先人顕彰館(秋田県)
    — 偉人たちの蝋人形が、静かにこちらを見つめる館 —
    鹿角市にゆかりのある偉人たちを、等身大の蝋人形で紹介する施設。精巧ではあるものの、独特の静けさと相まって、人形たちの視線に妙な圧を感じます。特に、近代日本の探検家・内田康哉のコーナーは必見です。
    基本情報
    所在地:秋田県鹿角市花輪字煙草谷
    アクセス:JR鹿角花輪駅から車で約5分
    営業時間:9:00〜16:00(月曜休館)
    料金:無料
  6. 遠野伝承園(岩手県)
    — カッパ伝説が息づく、民話の里の聖地 —
    民話の里・遠野の文化を伝える施設ですが、注目すべきは園内を流れる小川。ここはカッパが多数目撃されたという「カッパ淵」に繋がり、岸辺にはカッパの神様を祀る祠があります。キュウリを竿に吊るして、カッパ釣りに挑戦することもできます。
    基本情報
    所在地:岩手県遠野市土淵町土淵6-5-1
    アクセス:JR遠野駅から車で約10分
    営業時間:9:00〜17:00
    料金:大人500円
  7. 定義如来 西方寺(宮城県)
    — 縁結びの寺に祀られる、無数の「たまげ大師」 —
    縁結びや安産にご利益があるとされる由緒あるお寺。しかし、境内の片隅には、男性のシンボルをかたどった「たまげ大師」が大量に奉納されています。厳かな雰囲気と、子孫繁栄を願う人々の赤裸々な祈りのギャップが奇妙な空間を生み出しています。
    基本情報
    所在地:宮城県仙台市青葉区大倉字上下1
    アクセス:JR仙台駅からバスで約70分
    営業時間:境内自由
    料金:無料
  8. 鶴岡市立加茂水族館(山形県)
    — クラゲに特化しすぎた、世界一の幻想空間 —
    通称「クラゲドリーム館」。その名の通り、常時60種類以上ものクラゲを展示する、世界でも類を見ない水族館です。直径5メートルの巨大水槽「クラゲドリームシアター」に漂う約1万匹のミズクラゲの光景は、美しさを通り越して、もはや神秘的ですらあります。
    基本情報
    所在地:山形県鶴岡市今泉字大久保657-1
    アクセス:JR鶴岡駅からバスで約30分
    営業時間:9:00〜17:00
    料金:大人1,000円
  9. UFOふれあい館(福島県)
    — UFO目撃多発地帯に建つ、宇宙的B級スポットの金字塔 —
    UFOの目撃情報が多発するという千貫森の麓に建つ、公共施設とは思えないほど振り切れた博物館。館内にはUFOに関する資料や模型が並び、3DシアターではUFOに誘拐される疑似体験も可能。CIAの機密文書なども展示されており、その本気度が伺えます。
    基本情報
    所在地:福島県福島市飯野町青木字小手神森1-299
    アクセス:東北自動車道 福島西ICから車で約30分
    営業時間:9:00〜17:00(月曜休館)
    料金:大人400円
  10. 昭和なつかし館(福島県)
    — 温泉街に突如現れる、昭和レトロのカオス空間 —
    土湯温泉郷にある、昭和時代の雑貨やおもちゃ、ポスターなどが、天井までぎっしりと詰め込まれた施設。館長が一人で集めたというコレクションは、懐かしさを感じる一方で、その圧倒的な物量と密度にめまいを覚えるほど。宝探し感覚で楽しめます。
    基本情報
    所在地:福島県福島市土湯温泉町下ノ町23
    アクセス:JR福島駅からバスで約45分
    営業時間:10:00〜15:00(不定休)
    料金:大人500円

関東エリア

日本の首都圏には、大都市の喧騒の裏側で、人間の奇妙な情熱が結晶化したスポットが数多く潜んでいます。洗練された日常から、ほんの少しだけ逸脱する旅へ。

  1. 岩下の新生姜ミュージアム(栃木県)
    — ピンク色に染まる、新生姜のテーマパーク —
    「岩下の新生姜」をテーマにした、入場無料の企業ミュージアム。館内はどこもかしこもピンク色。巨大な新生姜の被り物、新生姜の部屋、ジンジャー神社など、狂気すら感じるほどの新生姜愛に満ちています。カフェのメニューも当然、新生姜尽くしです。
    基本情報
    所在地:栃木県栃木市本町1-25
    アクセス:JR・東武栃木駅から徒歩約12分
    営業時間:10:00〜18:00(火曜休館)
    料金:無料
  2. 大谷資料館(栃木県)
    — 地下に広がる、巨大な神殿のような採石場跡 —
    かつて大谷石を採掘していた巨大な地下空間を公開。広さ2万平方メートル、深さ30メートルにも及ぶ空間は、まるで古代の神殿かSF映画のセットのよう。その荘厳で非日常的な雰囲気から、数々の映画やミュージックビデオの撮影地としても利用されています。
    基本情報
    所在地:栃木県宇都宮市大谷町909
    アクセス:JR宇都宮駅からバスで約30分
    営業時間:9:30〜17:00
    料金:大人800円
  3. 珍石館(群馬県)
    — 人の顔に見える石だけを集めた、執念のコレクション —
    1700点以上もの「人面石」を展示する私設博物館。館長が50年以上にわたって集めた石々は、喜怒哀楽、有名人似まで、驚くほど豊かな表情を見せてくれます。創設者の純粋な情熱と、自然が生んだ奇跡が融合した唯一無二の空間です。
    基本情報
    所在地:埼玉県秩父市上影森363
    アクセス:秩父鉄道 影森駅から徒歩約15分
    営業時間:10:00〜17:00(火・水曜休館)
    料金:大人400円
  4. ジャパン・スネークセンター(群馬県)
    — ヘビ好きの、ヘビ好きによる、ヘビ好きのための聖地 —
    世界中のヘビを飼育・研究する、日本で唯一のヘビ専門の動物園。毒ヘビの採毒実験や、ヘビとのふれあいコーナーなど、スリルと学術的好奇心を同時に満たしてくれます。お土産コーナーの「マムシの粉末」も見逃せません。
    基本情報
    所在地:群馬県太田市藪塚町3318
    アクセス:東武桐生線 藪塚駅から徒歩約10分
    営業時間:9:00〜17:00
    料金:大人1,000円
  5. 首都圏外郭放水路(埼玉県)
    — 「地下神殿」と称される、世界最大級の治水施設 —
    洪水を防ぐため、地下50メートルに建設された巨大な放水路。その中でも、巨大な柱が林立する「調圧水槽」は、圧倒的なスケールと静謐さから「地下神殿」と呼ばれています。見学ツアー(要予約)でのみ、その神秘的な空間に足を踏み入れることができます。
    基本情報
    所在地:埼玉県春日部市上金崎720
    アクセス:東武野田線 南桜井駅から徒歩約40分(見学ツアーは駅集合)
    営業時間:見学ツアー時間に準ずる
    料金:ツアー内容による
  6. 地獄のぞき(千葉県)
    — 断崖絶壁から下界を見下ろす、スリル満点の展望台 —
    鋸山(のこぎりやま)の山頂付近にある、岩が垂直に突き出した展望台。その名の通り、足がすくむような高さから下を覗き込む体験は、まさに地獄のぞき。周辺には巨大な石仏「薬師瑠璃光如来」や「百尺観音」など、見どころが点在しています。
    基本情報
    所在地:千葉県安房郡鋸南町元名
    アクセス:JR浜金谷駅から鋸山ロープウェー利用
    営業時間:9:00〜17:00(ロープウェー)
    料金:日本寺拝観料 大人700円
  7. 目黒寄生虫館(東京都)
    — 世界で唯一、寄生虫だけを展示する研究博物館 —
    デートスポットとしても(なぜか)有名な、寄生虫専門の博物館。世界中から集められた約300点の標本は、学術的に貴重であると同時に、見る者の不安を静かに煽ります。全長8.8メートルのサナダムシの標本は、あまりにも有名です。
    基本情報
    所在地:東京都目黒区下目黒4-1-1
    アクセス:JR目黒駅から徒歩約12分
    営業時間:10:00〜17:00(月・火曜休館)
    料金:無料(寄付推奨)
  8. 豪徳寺(東京都)
    — 無数の招き猫に埋め尽くされる、圧巻の猫寺 —
    招き猫発祥の地の一つとされるお寺。境内の一角にある奉納所には、願いが成就した人々が奉納した招き猫が、大小さまざま、数千体以上も所狭しと並べられています。その光景は、かわいいを通り越して、一種のサイケデリック体験です。
    基本情報
    所在地:東京都世田谷区豪徳寺2-24-7
    アクセス:小田急線 豪徳寺駅から徒歩約10分
    営業時間:6:00〜18:00
    料金:境内無料
  9. 東京都水道局 水道歴史館(東京都)
    — 江戸時代から続く、東京の水道の歴史を辿る旅 —
    江戸時代の上水から現代に至るまでの、東京の水道の歴史を展示する博物館。木でできた水道管「木樋(もくひ)」の実物や、ジオラマ、体験型展示が充実しており、蛇口をひねれば水が出るという日常の裏側にある、先人たちの知恵と苦労に思いを馳せることができます。
    基本情報
    所在地:東京都文京区本郷2-7-1
    アクセス:JR御茶ノ水駅から徒歩約8分
    営業時間:9:30〜17:00(第4月曜休館)
    料金:無料
  10. 新横浜ラーメン博物館(神奈川県)
    — 昭和33年の夕暮れにタイムスリップする、ラーメンの殿堂 —
    全国の有名ラーメン店が集結するフードテーマパーク。館内は、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」のような、昭和33年の下町の風景が精巧に再現されており、ラーメンを食べるだけでなく、そのノスタルジックな雰囲気に浸るだけでも楽しめます。
    基本情報
    所在地:神奈川県横浜市港北区新横浜2-14-21
    アクセス:JR新横浜駅から徒歩約5分
    営業時間:11:00〜21:00(日によって変動あり)
    料金:大人380円
  11. 川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム(神奈川県)
    — 「もしもボックス」や「どこでもドア」がある、夢の空間 —
    ドラえもんをはじめとする藤子・F・不二雄作品の世界観に浸れる美術館。「きれいなジャイアン」や、原画の展示など、ファンにはたまらない仕掛けが満載。完全予約制なので、訪れる際は事前のチケット購入が必須です。
    基本情報
    所在地:神奈川県川崎市多摩区長尾2-8-1
    アクセス:小田急線・JR南武線 登戸駅からシャトルバス
    営業時間:10:00〜18:00(日時指定の予約制)
    料金:大人1,000円
  12. 牛久大仏(茨城県)
    — 青空を突き刺す、全長120メートルの巨大仏像 —
    全高120メートルを誇る、青銅製立像としては世界最大の仏像。その圧倒的なスケール感は、遠くからでも異様な存在感を放っています。大仏の胎内は5層に分かれた展望・展示スペースになっており、胸のあたりにある展望窓からは関東平野を一望できます。
    基本情報
    所在地:茨城県牛久市久野町2083
    アクセス:JR牛久駅からバスで約20分
    営業時間:9:30〜17:00
    料金:大人800円(胎内含む)

中部エリア

日本の中心に位置するこのエリアは、豊かな自然と独自の文化が交錯し、数多くの奇妙なスポットを育んできました。東西の文化がぶつかるこの地で、常識を揺さぶる体験があなたを待っています。

  1. 佐渡金山(新潟県)
    — リアルな人形で再現される、哀愁漂う鉱山の歴史 —
    400年の歴史を持つ日本最大の金銀山跡。見どころは、江戸時代の採掘作業を再現した「宗太夫坑コース」。薄暗い坑道の中に、当時の人々を模したリアルな電動人形が配置され、黙々と作業を続けています。その姿は、歴史を学ぶ上で貴重であると同時に、どこか物悲しく、独特の雰囲気を醸し出しています。
    基本情報
    所在地:新潟県佐渡市相川銀山町13
    アクセス:佐渡島 両津港から車で約60分
    営業時間:9:00〜17:00
    料金:大人900円(1コース)
  2. ふれあい石仏の里(富山県)
    — 創設者の知人がモデル?無数の石像が見つめる謎の公園 —
    閑静な公園に、約500体もの石像がずらりと並ぶ不思議な空間。これらの石像は、地元の実業家が、自分と関わりのあった人たちをモデルに作らせたと言われています。笑う者、語らう者、酒を飲む者。様々な表情の石像たちに囲まれていると、まるで異世界の宴に迷い込んだかのような、奇妙で温かい気持ちになります。
    基本情報
    所在地:富山県富山市山田小谷
    アクセス:北陸自動車道 富山ICから車で約30分
    営業時間:常時開放
    料金:無料
  3. コスモアイル羽咋(石川県)
    — UFOの街が本気で作った、宇宙科学博物館 —
    UFO目撃談が多発することから「UFOの街」として知られる羽咋市にある博物館。NASAから本物の宇宙船や機材を借り受けて展示するなど、極めて本格的な内容。その一方で、宇宙人に関する展示も充実しており、科学とオカルトが絶妙なバランスで共存する、唯一無二の施設です。
    基本情報
    所在地:石川県羽咋市鶴多町免田25
    アクセス:JR羽咋駅から徒歩約10分
    営業時間:8:30〜17:00(火曜休館)
    料金:大人500円
  4. 越前大仏(福井県)
    — 奈良の大仏を超える、バブルが生んだ巨大仏 —
    実業家が故郷に建立した、座像としては日本最大級の大仏。その高さは奈良の大仏を2メートル上回る17メートル。大仏殿のスケールも圧巻で、壁面には1281体もの石仏が並びます。建立者の個人的な情熱が生み出した、壮大でどこか寂寥感の漂う空間です。
    基本情報
    所在地:福井県勝山市片瀬50-1-1
    アクセス:えちぜん鉄道勝山駅からバスで約15分
    営業時間:9:00〜16:00
    料金:大人500円
  5. 河口湖ミューズ館・与勇輝館(山梨県)
    — 妖精のような創作人形たちが棲まう、静かな湖畔の館 —
    人形作家・与勇輝(あたえゆうき)の作品を専門に展示する美術館。布で作られた人形たちは、子供の姿をしていながら、どこか大人びた、物憂げな表情を浮かべています。一体一体が持つ独特の存在感と、静謐な館内の雰囲気が相まって、見る者を幻想的な世界へと誘います。
    基本情報
    所在地:山梨県南都留郡富士河口湖町八木崎
    アクセス:富士急行線 河口湖駅からバスで約15分
    営業時間:9:00〜17:00
    料金:大人600円
  6. 戸隠民俗館 戸隠流忍法資料館(長野県)
    — 本気で迷う、からくりだらけの忍者屋敷 —
    戸隠流忍者の歴史や道具を展示する資料館。この施設の真骨頂は、併設された「忍者からくり屋敷」。隠し扉や抜け道、斜めの部屋など、数々の仕掛けが施されており、大人でも本気で迷子になるほどの難易度を誇ります。脱出できた時の達成感は格別です。
    基本情報
    所在地:長野県長野市戸隠3688-12
    アクセス:JR長野駅からバスで約60分
    営業時間:9:00〜17:00(11月中旬〜4月中旬は休館)
    料金:大人650円
  7. 養老天命反転地(岐阜県)
    — 平衡感覚が狂う、体験型アートの迷宮 —
    現代美術家・荒川修作とマドリン・ギンズによる、身体で直接体験するアート作品。水平な地面や垂直な壁がほとんどなく、迷路のような道や傾いた建物が続きます。予測不可能な構造の中で、普段使わない身体の感覚が呼び覚まされる、スリリングな体験ができます。
    基本情報
    所在地:岐阜県養老郡養老町高林1298-2 養老公園内
    アクセス:養老鉄道 養老駅から徒歩約10分
    営業時間:9:00〜17:00(月曜休館)
    料金:大人770円
  8. 岐阜大仏(岐阜県)
    — 巨大なのに温かい、日本三大仏の一角 —
    日本三大仏の一つに数えられる、高さ約13.7メートルの大仏。骨格は木材、表面は竹や粘土、そしてお経が書かれた和紙でできており、その上から漆と金箔が施されています。巨大でありながら、素材のせいかどこか柔和で温かい印象を受ける、珍しい工法の大仏です。
    基本情報
    所在地:岐阜県岐阜市大仏町8
    アクセス:JR岐阜駅からバスで約15分
    営業時間:9:00〜17:00
    料金:大人200円
  9. まぼろし博覧会(静岡県)
    — 昭和レトロと悪夢が混ざり合う、B級スポットの聖地 —
    「怪しい少年少女博物館」の姉妹館にして、珍スポット界の頂点に君臨する場所。広大な敷地に、昭和の雑貨、見世物小屋、巨大な聖徳太子像などが、何の脈絡もなく詰め込まれています。懐かしさと狂気が同居するカオスな空間は、一度訪れたら忘れられない強烈なインパクトを残します。
    基本情報
    所在地:静岡県伊東市富戸1310-1
    アクセス:伊豆急行線 富戸駅から徒歩約20分
    営業時間:9:30〜17:00
    料金:大人1,200円
  10. 怪しい少年少女博物館(静岡県)
    — 昭和の子供たちの夢とトラウマが詰まった、怪しい宝箱 —
    昭和の時代に流行したおもちゃや人形、雑誌の付録、アイドルのポスターなどが、天井までぎっしりと展示されています。懐かしいアイテムに心が温まる一方、不気味なマネキンやお化け屋敷風の展示もあり、甘酸っぱいノスタルジーと軽い恐怖を同時に味わえる不思議な博物館です。
    基本情報
    所在地:静岡県伊東市富戸1029-64
    アクセス:伊豆急行線 城ヶ崎海岸駅から徒歩約15分
    営業時間:10:00〜17:00
    料金:大人1,100円
  11. 桃太郎神社(愛知県)
    — 桃から生まれた桃太郎が、コンクリート像でお出迎え —
    桃太郎伝説ゆかりの地に建つ神社。境内のいたるところに、桃太郎の物語に登場するキャラクターたちのコンクリート像が配置されています。長年の風雪で色褪せ、独特の哀愁を漂わせる鬼や動物たちの姿は、子供たちの夢というよりは、大人の郷愁を誘います。
    基本情報
    所在地:愛知県犬山市栗栖大平853
    アクセス:名鉄犬山遊園駅から車で約5分
    営業時間:境内自由
    料金:無料
  12. 五色園(愛知県)
    — 日本唯一の、シュールな宗教テーマパーク —
    浄土真宗の開祖・親鸞の教えを、コンクリート像で視覚的に伝える広大な公園。園内には、親鸞の生涯や仏教説話の場面を再現した100体以上の像が点在します。その表現は時にリアルで、時にユーモラス。ドライブがてら、シュールな仏教の世界に触れることができます。
    基本情報
    所在地:愛知県日進市岩藤町一ノ廻間932-31
    アクセス:東名高速道路 名古屋ICから車で約15分
    営業時間:境内自由
    料金:無料

関西エリア

古都の雅と商人の活気が交差する関西には、歴史の裏側や人々の情熱が生み出した、一筋縄ではいかないスポットが満ち溢れています。奥深い文化の迷宮へ、足を踏み入れてみましょう。

  1. MIHO MUSEUM(滋賀県)
    — 桃源郷を目指す、トンネルの先に現れる異世界美術館 —
    建築家I.M.ペイが「桃源郷」をイメージして設計した美術館。しだれ桜の並木道、銀色に輝くトンネル、そして未来的な吊り橋を抜けてようやく美術館にたどり着くという、そのアプローチ自体が 하나의 작품입니다. 世界クラスの美術品と、自然と一体化した建築の融合が、訪れる者を非日常へと誘います。
    基本情報
    所在地:滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300
    アクセス:JR石山駅からバスで約50分
    営業時間:10:00〜17:00(春・夏・秋のみ開館、月曜休館)
    料金:大人1,300円
  2. 愛宕念仏寺(京都府)
    — 1200体の羅漢さんが笑う、癒やしの石仏ワンダーランド —
    境内を埋め尽くすのは、1200体もの表情豊かな羅漢像。これらの石像は、一般の参拝者が彫ったもので、一つとして同じ顔はありません。笑う顔、悩む顔、歌う顔。苔むした石像たちの人間味あふれる姿に、心が和むこと間違いなしの癒やし系珍スポットです。
    基本情報
    所在地:京都府京都市右京区嵯峨鳥居本深谷町2-5
    アクセス:京都バス「愛宕寺前」下車すぐ
    営業時間:8:00〜17:00
    料金:大人300円
  3. 化野念仏寺(京都府)
    — 無数の石仏が佇む、無縁仏たちの永遠の地 —
    かつてこの地が風葬の地であったことから、人々が弔いのために建てた数千体もの石仏・石塔が、賽の河原にずらりと並んでいます。その光景は、荘厳でありながらどこか寂しく、見る者の心に深く訴えかけます。特に、ろうそくが灯される千灯供養は幻想的です。
    基本情報
    所在地:京都府京都市右京区嵯峨鳥居本化野町17
    アクセス:京都バス「鳥居本」下車徒歩約5分
    営業時間:9:00〜16:30
    料金:大人500円
  4. 太陽の塔(大阪府)
    — 芸術家・岡本太郎の魂が爆発する、大阪万博のシンボル —
    1970年の大阪万博の象徴として、芸術家・岡本太郎が作り上げた巨大なモニュメント。未来・現在・過去を表す3つの顔を持つ異様な外観もさることながら、予約すれば見学できる内部が圧巻。原生生物から人類まで、生命の進化の過程を表現した「生命の樹」は、見る者をサイケデリックな世界へと引き込みます。
    基本情報
    所在地:大阪府吹田市千里万博公園
    アクセス:大阪モノレール「万博記念公園駅」下車すぐ
    営業時間:10:00〜17:00(内部見学は要予約)
    料金:大人720円(内部見学料、別途公園入園料が必要)
  5. 難波八阪神社(大阪府)
    — 巨大な獅子の口が睨みを利かせる、インパクト絶大の神社 —
    高さ12メートル、幅11メートル、奥行き10メートルの巨大な獅子頭をかたどった舞台が、拝殿の前に鎮座する神社。大きな口で邪気を飲み込み、勝運を招くといわれています。そのあまりにも強烈なビジュアルは、一度見たら忘れられません。
    基本情報
    所在地:大阪府大阪市浪速区元町2-9-19
    アクセス:大阪メトロ なんば駅から徒歩約6分
    営業時間:6:30〜17:00
    料金:境内無料
  6. 太陽公園(兵庫県)
    — 世界の石の文化とドイツの古城が同居する、奇想天外パーク —
    世界の石の文化を集めた「石のエリア」と、ドイツのノイシュバンシュタイン城を再現した「城のエリア」からなる、壮大なスケールのテーマパーク。石のエリアには、凱旋門や兵馬俑、ピラミッドなどのレプリカが所狭しと並び、そのB級感と手作り感がたまりません。
    基本情報
    所在地:兵庫県姫路市打越1342-6
    アクセス:JR姫路駅からバスで約30分
    営業時間:9:00〜17:00
    料金:大人1,500円
  7. 鉄人28号モニュメント(兵庫県)
    — 神戸の街を守る、実物大の巨大ロボット —
    漫画家・横山光輝の故郷である神戸市長田区に立つ、高さ18メートルの鉄人28号の実物大モニュメント。阪神・淡路大震災からの復興のシンボルとして建てられました。住宅街に突如として現れる巨大ロボットの姿は、迫力満点です。
    基本情報
    所在地:兵庫県神戸市長田区若松町6-3 若松公園内
    アクセス:JR新長田駅から徒歩約6分
    営業時間:常時見学可能
    料金:無料
  8. 明日香村の謎の石造物群(奈良県)
    — 古代の謎が点在する、日本史のミステリーゾーン —
    日本古代史の舞台である明日香村には、誰が、何のために作ったのか、いまだに解明されていない謎の石造物が点在しています。「亀石」「酒船石」「猿石」など、ユーモラスな見た目とは裏腹に、その用途は謎に包まれたまま。古代のミステリーに思いを馳せながら巡る旅が楽しめます。
    基本情報
    所在地:奈良県高市郡明日香村各所
    アクセス:近鉄 飛鳥駅からレンタサイクルが便利
    営業時間:常時見学可能
    料金:無料(一部施設は有料)
  9. 淡嶋神社(和歌山県)
    — 2万体以上の人形が奉納される、感謝と畏怖の終着点 —
    雛人形をはじめ、市松人形、信楽焼の狸など、役目を終えた無数の人形が全国から奉納され、境内を埋め尽くしている神社。その光景は、感謝の念と共に、人形一体一体が持つ魂のようなものを感じさせ、見る人によっては鳥肌が立つほどの eerie(不気味)な雰囲気を醸し出しています。
    基本情報
    所在地:和歌山県和歌山市加太118
    アクセス:南海加太線 加太駅から徒歩約20分
    営業時間:9:00〜17:00
    料金:境内無料
  10. 友ヶ島(和歌山県)
    — 時が止まった、リアル「天空の城ラピュタ」の島 —
    紀淡海峡に浮かぶ無人島群。中でも沖ノ島には、明治時代から終戦まで使用された旧日本軍の砲台跡が、手つかずのまま残されています。赤レンガ造りの建物が、長い年月を経て自然に飲み込まれていく姿は、まるでアニメ映画「天空の城ラピュタ」の世界そのもの。冒険心をくすぐる廃墟の聖地です。
    基本情報
    所在地:和歌山県和歌山市
    アクセス:加太港からフェリーで約20分
    営業時間:フェリー運行時間に準ずる
    料金:フェリー往復 大人2,200円

中国・四国エリア

神話の舞台と穏やかな瀬戸内海に抱かれたこの地域には、大自然が生んだ奇景や、人間の信仰とアートが融合した唯一無二のスポットが点在しています。

  1. 砂の美術館(鳥取県)
    — 砂と水だけで創り出す、儚くも壮大な彫刻の世界 —
    鳥取砂丘のすぐそばにある、砂像を専門に展示する世界でも珍しい美術館。毎年テーマを変え、世界トップクラスの砂像彫刻家たちが制作した、精巧で巨大な砂像が並びます。期間限定でしか存在できない、その儚さが作品の美しさを一層際立たせています。
    基本情報
    所在地:鳥取県鳥取市福部町湯山2083-17
    アクセス:JR鳥取駅からバスで約20分
    営業時間:9:00〜18:00
    料金:大人800円
  2. 水木しげるロード(鳥取県)
    — 177体の妖怪ブロンズ像が潜む、ゲゲゲのメインストリート —
    漫画家・水木しげるの故郷、境港市にある商店街。約800メートルにわたり、鬼太郎やねずみ男といったお馴染みのキャラクターから、マニアックな妖怪まで、177体ものブロンズ像が並んでいます。夜にはライトアップされ、より一層妖しい雰囲気に包まれます。
    基本情報
    所在地:鳥取県境港市大正町
    アクセス:JR境港駅すぐ
    営業時間:店舗による(ロードは24時間通行可能)
    料金:無料
  3. 仁摩サンドミュージアム(島根県)
    — 一年を計る巨大砂時計が鎮座する、時と砂の殿堂 —
    世界最大の一年計砂時計「砂暦(すなごよみ)」がシンボルの博物館。高さ5.2メートル、1トンの砂が一年かけてゆっくりと落ちていきます。毎年大晦日には、この砂時計を回転させるイベントが開催されます。砂をテーマにしたアート作品の展示も美しいです。
    基本情報
    所在地:島根県大田市仁摩町天河内975
    アクセス:JR仁万駅から徒歩約10分
    営業時間:9:00〜17:00(水曜休館)
    料金:大人730円
  4. 桃太郎からくり博物館(岡山県)
    — 桃太郎の聖地で待ち受ける、B級感満載の仕掛けの数々 —
    美観地区の一角にある、桃太郎をテーマにした体験型博物館。目の錯覚を利用した仕掛けや、ちょっと怖い鬼ヶ島探検など、手作り感あふれるアトラクションが満載。真面目に桃太郎の歴史を学ぶというよりは、そのチープさとユーモアを楽しむ場所です。
    基本情報
    所在地:岡山県倉敷市本町5-11
    アクセス:JR倉敷駅から徒歩約15分
    営業時間:10:00〜17:00
    料金:大人600円
  5. 未来心の丘(広島県)
    — 瀬戸内海を見下ろす、真っ白な大理石の庭園 —
    尾道市の生口島にある耕三寺博物館の敷地内に広がる、広さ5,000平方メートルにも及ぶ大理石の庭園。イタリアから運ばれた大理石を使い、世界的な彫刻家が制作しました。青い空と白い大理石のコントラストは、まるで地中海の神殿のよう。どこを切り取っても絵になる絶景スポットです。
    基本情報
    所在地:広島県尾道市瀬戸田町瀬戸田553-2
    アクセス:しまなみ海道 生口島北ICから車で約15分
    営業時間:9:00〜17:00
    料金:大人1,400円(耕三寺博物館の入館料に含む)
  6. 大久野島(広島県)
    — 700羽以上の野生うさぎと触れ合える、楽園の島 —
    かつて毒ガス工場があったという歴史を持つ島ですが、現在は「うさぎ島」として知られ、多くの観光客が訪れます。船を降りた瞬間から、たくさんのうさぎたちに囲まれる体験は、他では味わえません。島の歴史を伝える毒ガス資料館も併設されています。
    基本情報
    所在地:広島県竹原市忠海町
    アクセス:忠海港からフェリーで約15分
    営業時間:フェリー運行時間に準ずる
    料金:フェリー往復 大人720円
  7. 元乃隅神社(山口県)
    — 海に向かって続く、123基の赤い鳥居の絶景 —
    龍宮の潮吹側から、断崖絶壁に向かって100メートル以上にわたって続く123基の赤い鳥居が圧巻の神社。青い海、緑の木々、そして鳥居の赤が織りなすコントラストは、息をのむほどの美しさです。高さ6メートルの大鳥居の上部に設置された「日本一入れにくい」賽銭箱も名物です。
    基本情報
    所在地:山口県長門市油谷津黄498
    アクセス:JR長門古市駅から車で約20分
    営業時間:日の出から日没まで
    料金:無料
  8. 大塚国際美術館(徳島県)
    — 世界の名画1000点以上を原寸大で味わう、陶板美術館 —
    世界26カ国の西洋名画を、特殊技術によって陶器の板に原寸大で再現して展示する、世界でも類を見ない美術館。ミケランジェロの「最後の審判」を完全再現したシスティーナ・ホールは圧巻の一言。レプリカと侮るなかれ、その再現度の高さと網羅性は本物以上の価値があるかもしれません。
    基本情報
    所在地:徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦字福池65-1
    アクセス:JR鳴門駅からバスで約15分
    営業時間:9:30〜17:00(月曜休館)
    料金:大人3,300円
  9. 直島(香川県)
    — アートが島に溶け込む、瀬戸内海の現代アートの聖地 —
    瀬戸内海に浮かぶ、島全体が美術館のような場所。草間彌生の「赤かぼちゃ」「南瓜」をはじめ、安藤忠雄設計の地中美術館など、数々のアート作品が点在しています。アートを巡りながら、島の穏やかな自然と文化に触れることができます。
    基本情報
    所在地:香川県香川郡直島町
    アクセス:宮浦港または本村港へフェリーで渡る
    営業時間:施設による
    料金:施設による
  10. タオル美術館(愛媛県)
    — タオルの製造工程からアートまで、全てがわかるタオルの殿堂 —
    タオルの生産地として有名な今治市にある、タオルをテーマにした美術館。タオルの製造工程を間近で見学できるほか、タオルを使って作られたアート作品や、ムーミンの世界を再現した展示など、見どころが満載。その規模とクオリティは想像をはるかに超えています。
    基本情報
    所在地:愛媛県今治市朝倉上甲2930
    アクセス:JR今治駅からバスで約25分
    営業時間:9:30〜18:00
    料金:大人800円
  11. 海洋堂ホビー館四万十(高知県)
    — 山奥の廃校に眠る、フィギュアたちの魂の殿堂 —
    世界的なフィギュアメーカー・海洋堂の歴史と作品を展示する博物館。人里離れた山奥の体育館を改装したというロケーション自体が珍スポット。精巧なフィギュアやジオラマが所狭しと並び、子供から大人まで、あらゆる世代の「好き」という情熱を肯定してくれます。
    基本情報
    所在地:高知県高岡郡四万十町打井川1458-1
    アクセス:JR打井川駅からシャトルバス
    営業時間:10:00〜18:00(火曜休館)
    料金:大人800円

九州・沖縄エリア

日本の始まりの神話が息づき、独自の文化を育んできた南国。大陸との交流の歴史と、亜熱帯の豊かな自然が、本土とはひと味違う、エキゾチックでパワフルな珍スポットを生み出しています。

  1. 南蔵院(福岡県)
    — 山間に横たわる、世界最大級のブロンズ製涅槃像 —
    全長41メートル、高さ11メートル、重さ300トンという、圧倒的なスケールの釈迦涅槃像が鎮座する寺院。その大きさもさることながら、ブロンズ製としては世界一というから驚きです。住職が宝くじで高額当選したことでも知られ、そのご利益にあやかろうと多くの人が訪れます。
    基本情報
    所在地:福岡県糟屋郡篠栗町大字篠栗1035
    アクセス:JR城戸南蔵院前駅から徒歩約3分
    営業時間:9:00〜16:30
    料金:境内無料(涅槃像胎内参拝は500円)
  2. 有田ポーセリンパーク(佐賀県)
    — 焼き物の里に突如現れる、巨大なドイツ宮殿 —
    有田焼のテーマパーク内に、なぜかドイツのツヴィンガー宮殿を寸分違わぬサイズで再現。美しい庭園と壮麗な建物のミスマッチ感が、不思議な異世界トリップを演出します。有田焼の体験工房や酒蔵も併設されています。
    基本情報
    所在地:佐賀県西松浦郡有田町戸矢乙340-28
    アクセス:JR有田駅から車で約8分
    営業時間:9:00〜17:00
    料金:入園無料(一部有料施設あり)
  3. 軍艦島(長崎県)
    — 海上に浮かぶ、栄華と崩壊の廃墟ワンダーランド —
    正式名称は端島。かつて海底炭鉱で栄え、日本の近代化を支えた島ですが、閉山と共に無人島となりました。高層アパート群が密集してそびえ立つその姿が軍艦「土佐」に似ていることから、軍艦島と呼ばれるように。上陸ツアーでのみ見学可能で、風化し崩壊していくコンクリートの建物群は、栄枯盛衰の物語を静かに語りかけます。
    基本情報
    所在地:長崎県長崎市高島町
    アクセス:長崎港から各社上陸ツアー船で約40分
    営業時間:ツアー時間に準ずる
    料金:ツアー料金による(4,000円〜5,000円程度)
  4. 押戸石の丘(熊本県)
    — 阿蘇の大草原に転がる、謎の巨石群とパワースポット —
    阿蘇の外輪山にある、大小数百個の石が点在する丘。中心にある高さ5.5メートルの「押戸石」は、人工的に配置されたとも言われ、方位磁石を近づけると針が乱れる不思議な磁力を持っています。古代人の祈りの場であったとも言われる、雄大でミステリアスな空間です。
    基本情報
    所在地:熊本県阿蘇郡南小国町中原
    アクセス:九州自動車道 熊本ICから車で約90分
    営業時間:9:00〜17:00
    料金:大人200円
  5. 別府地獄めぐり(大分県)
    — 温泉地の名物、ワニがうごめく熱帯地獄 —
    別府温泉の観光の定番ですが、その中でも「鬼山地獄」は異彩を放っています。温泉熱を利用して、約70頭ものワニを飼育しており、その光景はまさにワニ地獄。餌やりの時間は、その迫力に圧倒されること間違いなしです。
    基本情報
    所在地:大分県別府市鉄輪625
    アクセス:JR別府駅からバスで約20分
    営業時間:8:00〜17:00
    料金:地獄めぐり共通観覧券 大人2,200円
  6. サンメッセ日南(宮崎県)
    — 太平洋を見つめる、完全復刻された7体のモアイ像 —
    イースター島の長老会から特別な許可を得て、世界で唯一、完全復刻が認められたモアイ像が7体、青い海を背景に並んでいます。その光景は、日本にいることを一瞬忘れさせるほどのインパクト。触ると金運や恋愛運がアップするといったジンクスも。
    基本情報
    所在地:宮崎県日南市大字宮浦2650
    アクセス:宮崎自動車道 宮崎ICから車で約40分
    営業時間:9:30〜17:00
    料金:大人1,000円
  7. 平和台公園(宮崎県)
    — 巨大すぎる塔がそびえる、歴史の証人 —
    神武天皇を祀る宮崎神宮の北に位置する公園。園内にそびえる高さ36.4メートルの「平和の塔」は、かつて「八紘一宇の塔」と呼ばれ、戦時中に建てられたもの。その巨大さと威圧感、そして歴史的背景が、訪れる者に様々なことを問いかけます。
    基本情報
    所在地:宮崎県宮崎市下北方町越ケ迫
    アクセス:JR宮崎神宮駅から徒歩約15分
    営業時間:公園内は常時開放
    料金:無料
  8. 釜蓋神社(鹿児島県)
    — 頭に釜の蓋を乗せて祈る、ユニークな願掛け神社 —
    武の神様を祀る神社で、釜の蓋を頭に乗せ、鳥居から拝殿まで落とさずに歩ききることができれば願いが叶う、というユニークな参拝方法で知られています。海に突き出た絶景のロケーションも魅力で、多くのアスリートも訪れるパワースポットです。
    基本情報
    所在地:鹿児島県南九州市頴娃町別府6827
    アクセス:JR頴娃大川駅から徒歩約20分
    営業時間:8:30〜17:00
    料金:無料
  9. おきなわワールド(沖縄県)
    — 鍾乳洞とハブ博物公園が待つ、沖縄文化のテーマパーク —
    全長5キロメートルを誇る国内最大級の鍾乳洞「玉泉洞」や、琉球王国の城下町を再現したエリアなど、沖縄の自然と文化を丸ごと体験できる施設。中でも「ハブ博物公園」では、ハブの生態について学べるほか、ハブとマングースのショー(現在はマングースの生態解説ショー)も見ることができます。
    基本情報
    所在地:沖縄県南城市玉城字前川1336
    アクセス:那覇空港から車で約30分
    営業時間:9:00〜17:30
    料金:大人2,000円(フリーパス)
  10. 宮古島まもる君(沖縄県)
    — 島の交通安全を見守る、表情豊かな警察官人形 —
    宮古島の道路のいたるところに設置されている、警察官の姿をした人形。20体以上存在し、一人一人に名前と兄弟設定があるというこだわりよう。台風で手足がもげても、ペンキが剥げても、24時間365日、島の安全を見守り続けるその姿は、もはや島の守り神です。
    基本情報
    所在地:沖縄県宮古島市内の交差点など各所
    アクセス:島内をドライブ
    営業時間:24時間勤務
    料金:無料

さいごに

北は北海道から南は沖縄まで、日本全国に点在する奇妙で愛すべきスポットを巡る旅、いかがでしたでしょうか。

今回ご紹介したのは、単なる観光地ではありません。創設者の異常なまでの情熱、歴史の偶然、そして人々の祈りが結晶化した、日本のもう一つの顔です。そこには、洗練されたマニュアル通りの感動とは違う、心をざわつかせる何かがあります。

もちろん、日本にはまだまだ我々の知らない奇妙な場所が、ひっそりと息づいているはずです。この記事が、あなたの常識を少しだけ揺さぶり、次の旅の目的地を探すきっかけとなったなら、これほど嬉しいことはありません。

さあ、地図を片手に、まだ見ぬ日本の深部へと、冒険の旅に出かけましょう。ただし、その先で何が起きても、自己責任でお願いします。

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