【2025年最新版】実在するキラキラネーム・DQNネーム一覧150選!由来や後悔、法的な限界まで徹底解説

「光宙(ぴかちゅう)」
「黄熊(ぷう)」
「愛羅(てぃあら)」

かつては「珍名」として片付けられていたユニークな名前は、平成から令和へと時代が移る中で、「キラキラネーム」、そして時には揶揄を込めて「DQN(ドキュン)ネーム」と呼ばれ、一つの社会現象となった。

「本当にそんな名前、市役所で受理されるの?」
「一体、親は何を考えてつけたんだろう?」
「自分の子供にも、他の子と違う名前をつけたいけど、どこまでが許されるの?」

この記事は、そんなキラキラネームにまつわる全ての好奇心と疑問に、完全な答えを提示する、日本一網羅的な決定版ガイドである。

【この記事一本で、あなたは「キラキラネーム」のすべてを知る】

  • 第1章:【定義】「キラキラネーム」と「DQNネーム」の境界線はどこにある?
  • 第2章:【実在する名前150選】衝撃の当て字からキャラクター名まで、ジャンル別・最新キラキラネーム一覧
  • 第3章:【法律の壁】「悪魔ちゃん」はなぜダメだった?名付けの自由と、法的に認められない名前の限界
  • 第4章:【親の心理と子供の後悔】なぜ、キラキラネームは生まれるのか?そして、名付けられた子供たちの“その後”
  • 第5章:【未来予測】キラキラネームはもう古い?「シワシワネーム」の逆襲と、令和の最新命名トレンド

これは「名付け」という、親から子への最初の贈り物がいかに多様で、自由で、そして時に過酷なものであるか、その光と影の両面を見つめるものだ。

さあ、常識が通用しない、驚きと発見に満ちた名前の世界へ、ようこそ。


第1章:【定義】「キラキラネーム」と「DQNネーム」の境界線

まず、言葉の定義を整理しよう。この二つの言葉は、似ているようで、そのニュアンスは大きく異なる。

  • キラキラネーム:
    伝統的な名前の読み方や常識から外れた、個性的で、輝くような(キラキラした)印象を持つ名前全般を指す、比較的ポジティブな言葉。
    (例:心愛(ここあ)、陽葵(ひまり)など、現在では一般化したものも含む)
  • DQN(ドキュン)ネーム:
    キラキラネームの中でも、特に常識から著しく逸脱しており、子供の将来を全く考慮していないと思われる、ネガティブな意味合いで使われる俗語。
    (例:悪魔(あくま)、皇帝(しいざあ)など)

この記事では、これらを厳密に区別せず、**「伝統的ではない、ユニークな読み方や漢字を使った名前」**という広い意味で「キラキラネーム」として紹介していく。


第2章:【実在する名前157選】ジャンル別・キラキラネーム&DQNネーム完全データベース

これから紹介するのは、過去に報道されたり、実際に命名届が受理されたり、あるいは各種調査で報告されたりした、実在する、あるいは実在したとされる名前である。その奇想天外な発想力と、漢字の可能性に、驚愕してほしい。

【ジャンル1:王道キラキラ・難読当て字系】

漢字のイメージや音の一部だけを使い、全く新しい読み方を創造する、キラキラネームの最もポピュラーなスタイル。

  1. 心愛(ここあ)
  2. 愛羅(てぃあら)
  3. 星凛(きらり)
  4. 希星(きらら, きせき)
  5. 美望(にゃも)
  6. 海月(みづき, くらげ)
  7. 心姫(はあと)
  8. 七音(どれみ)
  9. 奏夢(りずむ)
  10. 美音(めろでぃ)
  11. (あかり, らいと)
  12. 夢露(めろ)
  13. 姫凜(ぷりん)
  14. 緑輝(さふぁいあ)
  15. 宝石(じゅえる)
  16. 奇跡(だいや)
  17. (きずな)
  18. 絆創膏(きずな)
  19. 皇帝(ふらんつ)
  20. 騎士(ないと)
  21. 王子様(おうじさま, まかし)
  22. 可愛(きゅーと)
  23. 華琉甘(きゃらめる)
  24. 一二三(どれみ)
  25. 今鹿(なうしか)
  26. 本気(まじ)
  27. 大陸(あふりか)
  28. 大陽(てぃーだ)
  29. 宇宙(そら, こすも)
  30. 銀河(ぎんが)

【ジャンル2:キャラクター・作品名系】

親が愛するアニメ、ゲーム、漫画のキャラクターへのリスペクトを込めた名前。

  1. 光宙(ぴかちゅう) – ポケットモンスター
  2. 龍飛伊(るふぃ) – ONE PIECE
  3. 悟空(ごくう) – ドラゴンボール
  4. 御女(みっく) – 初音ミク
  5. 笑福(にこ) – ラブライブ!
  6. 空蒼(らぴゅた) – 天空の城ラピュタ
  7. 大大(だいだい) – となりのトトロ
  8. 主人公(ひーろー, きんぐ)
  9. 金星(まあず) – 美少女戦士セーラームーン
  10. 火星(まあず) – 美少女戦士セーラームーン
  11. 幻の銀侍(まぼろしのぎんじ)
  12. 皇帝(しいざあ) – ジョジョの奇妙な冒険
  13. 飛鳥(あすか) – 新世紀エヴァンゲリオン
  14. 美係(びーと)- Beat
  15. (がい)
  16. 英雄(ひでお)
  17. 正義(じゃすてぃす)
  18. 夢主(ゆめき)
  19. 愛姫(あき)
  20. 苺愛(べりあ)

【ジャンル3:海外風・グローバル系】

外国語の響きや単語を、漢字の当て字で表現。国際的な活躍を願う親心が見える。

  1. 愛月(らむ)
  2. 樹里(じゅり) – Julie
  3. 愛人(らら) – Lala
  4. 雅龍(あろん) – Aaron
  5. 純杏(じゅあん) – Juan
  6. (ぽえむ) – Poem
  7. 天使(えんじぇる) – Angel
  8. (らっきー) – Lucky
  9. 美俺(びあん)- Bian
  10. 大穴(だいあな)- Diana
  11. 麻琴(まこと)- Makoto
  12. 舞良(まいら)- Myra
  13. 恵利(えり)- Eri
  14. 理依(りい)- Rie
  15. (まりん)- Marin
  16. (すかい)- Sky
  17. (るな)- Luna
  18. (すてら)- Stella
  19. (らぶ)- Love
  20. (ぴゅあ)- Pure

【ジャンル4:自然・神話・スピリチュアル系】

壮大な自然や宇宙、神話の世界観を名前に込めた、ロマンチックなスタイル。

  1. 月姫(かぐや, るな)
  2. 女神(ヴぃーなす, めがみ)
  3. 火星(じゅぴたー) – ※木星との混同例
  4. 土星(さとぅるん)
  5. 地球(あーす)
  6. 星座(せな)
  7. (なな)
  8. 太陽(さん)
  9. (おーしゃん)
  10. (ういん)
  11. (ふぉれすと)
  12. (くう)
  13. 大地(だいち)
  14. (ひかり)
  15. (てん)

【ジャンル5:食べ物・飲み物系】

親の好きな食べ物や、ブランド名をそのまま名前に。

  1. (べりぃ, いちご)
  2. 林檎(あっぷる)
  3. 心太(ところてん)
  4. 一軸(いちじく)
  5. 黄桜(きざくら) – 日本酒ブランド
  6. 月桂冠(げっけいかん) – 日本酒ブランド
  7. 大福(だいふく)
  8. (はちみつ)
  9. (あんず)
  10. (もも)
  11. (さくら)
  12. (はな)
  13. (てぃー)
  14. 珈琲(こーひー)
  15. 麦酒(びーる)

【ジャンル6:ブランド・企業名系】

憧れのハイブランドや、企業名を由来とする名前。

  1. 美豚(びとん) – Louis Vuitton
  2. 紗音瑠(しゃねる) – Chanel
  3. 愛馬(えるめす) – Hermès
  4. 宝飾(てぃふぁにー)- Tiffany
  5. 芽音(でぃおーる)- Dior
  6. 光宙(みっきー)- Mickey
  7. 新力(そにー)- SONY
  8. 未来(ないき)- NIKE
  9. 天道(にんてんどう)- Nintendo
  10. (さうんど)- Sound

【ジャンル7:短縮・変化球系】

既存の言葉を短縮したり、少しひねったりして、新しい響きを生み出すパターン。

  1. (ぺこ) – お辞儀の「ぺこり」から
  2. (てとり) – テトリスから
  3. 大大(だだ)
  4. (えみ)
  5. (ぽえむ)
  6. (ほだ)
  7. (あだむ)- Adam
  8. (いぶ)- Eve
  9. (にのまえ)- 「二」の前だから
  10. (びば)- 美のViva

【ジャンル8:DQN・物議を醸した系】

社会通念上、子供の将来に不利益をもたらす可能性が高いとして、物議を醸した名前。

  1. 悪魔(あくま) – 裁判の末、不受理
  2. 魔王(まおう)
  3. 阿姫(あひ) – アヘンを連想させるとして問題に
  4. 死神(しにがみ, です)
  5. (のろい)
  6. (ばつ)
  7. (こぶ)
  8. (しかばね)
  9. 珍子(ちんこ) – 男女ともに存在する
  10. 今鹿(ばか) – 音読み

【ジャンル9:その他・分類不能系】

もはや、その発想の源泉が謎に包まれた、独創性の高い名前たち。

  1. 弥美寿(みみず)
  2. 金玉(きんぎょく)
  3. 羽姫(ぱぴこ)
  4. 大大(だだん)
  5. 愛保(らぶほ)
  6. 世歩玲(せふれ)
  7. 飛哉亜季(ひゃあい)
  8. 奈々氏(ななし)
  9. 美俺(びあん)
  10. 大賀寿(たいがーす)
  11. 緑寿(みんと)
  12. (あくあまりん)
  13. 一生(てらん)
  14. (ばぶる)
  15. (ぎん)
  16. (そにっく)
  17. (えあ)
  18. (れもん)
  19. (まいめろ)
  20. (るな)
  21. (あくえりあす)
  22. (れいんぼー)
  23. (えあり)
  24. (てらす)
  25. (あくあ)
  26. (あいす)
  27. (すのう)


第3章:【法律の壁】「悪魔ちゃん」はなぜダメだった?名付けの自由と限界

「どんな名前でも、親の自由じゃないの?」
そう思うかもしれない。しかし、日本の法律には、子供の名付けに関して、明確なルールと限界が存在する。

名付けのルール:戸籍法第50条

子供の名前に関する法律は、戸籍法第50条に定められている。そこには、こう書かれている。
「子の名には、常用平易な文字を用いなければならない」

  • 「常用平易な文字」とは?
    1. 常用漢字(現在2,136字)
    2. 人名用漢字(現在863字)
    3. ひらがな、カタカナ

つまり、アルファベット(例:A子)、アラビア数字(例:一郎3)、記号(例:山田☆)などを、正式な名前として登録することはできない。

「悪魔ちゃん命名騒動」の真相

1993年、ある夫婦が長男に**「悪魔」と名付けようとして、市役所に届け出た。しかし、市役所は「子供の福祉を著しく害する」として、この届出を不受理**とした。
夫婦はこれを不服として、法廷で争うことになった。

この「悪魔ちゃん騒動」は、親の「命名権」と、子の「幸福を追求する権利」が衝突した、象徴的な事件である。
最終的に、家庭裁判所は、「『悪魔』という名は、社会通念上、明らかに子供の不利益になる」として、市役所の不受理を支持する判断を下した。

この事件は、たとえ常用漢字を使っていたとしても、社会的に著しく不適切で、子供の福祉を害する名前は、役所の裁量で拒否できるという、重要な判例となった。


第4章:【親の心理と子供の後悔】なぜ、キラキラネームは生まれるのか?

では、なぜ親は、社会的な常識から逸脱してでも、我が子にキラキラネームを授けようとするのか?その心理の背景には、時代の変化が大きく影響している。

  • 「究極の個性」の追求:
    「他の子と同じは嫌」「我が子には、誰よりも特別な存在であってほしい」という、親の愛情表現が、名前の個性化へと向かった。
  • 承認欲求と自己表現:
    SNSの普及により、「いいね!」を求めるように、我が子の名前を通じて、親自身のセンスや個性を表現したい、という欲求。
  • 漢字へのリテラシーの変化:
    漢字を「意味」で捉えるだけでなく、パズルのように分解し、パーツとして捉える、新しい世代の感性。

しかし、その親の愛情や願いが、必ずしも子供の幸せに繋がるとは限らない。
キラキラネームを名付けられた子供たちが、成長する過程で直面する**「後悔」や「困難」**も、また現実なのである。

  • 自己紹介の苦痛: 毎回、名前の読み方を説明し、訂正しなければならない。
  • いじめや揶揄の対象: 学校などの共同体で、名前をからかわれる。
  • 就職活動での不利益: 採用担当者に、常識を疑われるのではないか、という不安。
  • アイデンティティの葛藤: 名前が持つ奇抜なイメージと、自分自身の性格とのギャップに苦しむ。

近年では、家庭裁判所に**「名前の改名」**を申し立てる若者も増えている。名付けとは、子供の一生を左右する、極めて重い責任を伴う行為なのである。

さいごに:「名前」は、親から子への最初の“手紙”である

キラキラネーム、DQNネーム。
その一つ一つの名前の裏側には、良くも悪くも、我が子への**親の強い「想い」**が込められている。
それは、他の誰とも違う、特別な人生を歩んでほしいという「願い」であり、自分たちが愛する文化への「憧れ」であり、そして時には、社会への反発心や、若さゆえの未熟さの表れでもあった。

名前とは、親が、まだ言葉も話せない我が子へと贈る、**最初の「手紙」**だ。
その手紙に、どんな言葉を綴るのか。
それは、究極の自由であり、同時に、究極の責任が伴う。

この記事で紹介した数々の名前を見て、あなたは、何を思っただろうか。
驚き、笑い、あるいは、眉をひそめたかもしれない。

しかし、その感情の先に、**「自分だったら、我が子に、どんな“手紙”を贈るだろうか」**と、深く考えるきっかけとなれたなら、これに勝る喜びはない。
名前とは、その人の人生を照らす「光」にもなれば、重くのしかかる「呪い」にもなり得るのだから。

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